小説:アカイロ/ロマンス 2 ―少女の恋、少女の病 (2)
アカイロ/ロマンス 2 ―少女の恋、少女の病 (2) を読みました。1巻の序盤は、軽快な学園ものっぽく話が進みましたが、あれよあれよとヒロインっぽい吉乃があれ?って感じで退場してしまい、一応ひと段落は着いたけどなんか釈然としないところで終わってしまいました。
2巻は、新キャラの型羽と主人公景介が少し心を通わせたりとか、蔵物「つうれん」が姿を現したりとかしますが、物語としてはあまり話は進みません。一応、景介が鈴鹿とかかわっていく覚悟を決めるってな話の巻だとは思うのですが、もともとあまり悩んではないような感じだったし、物語的に他の選択肢などないので、その点では少し盛り上がりにかけたかなぁという気がします。お話的にもまだ風呂敷を広げてく段階なのか、景介の姉のはなしとか、前巻の黒幕依紗子が実は...なんて話もでてきますが、深く描写されるわけでもないので、少しとってつけた感を感じてしまいました。ネガティブなことばかり書きましたが、読んでる分にはおもしろかったです。この巻の段階では、鈴鹿本家と繁栄派の対立軸もよくわからないし、主人公も積極的に何かするわけでもないのでまだ導入という感じなのかもしれません。前作のレジンキャストミルクのようなよくわからない世界観(あれはあれでおもしろかったですが)のようなとっつきづらさないので、近いうちに3巻も読んでみようと思います。レジンキャストミルクに比べると人が死んじゃってる重みみたいのが軽くながされてる感があるかもしれません。(完全にいなくなったわけではないし、主人公たちが殺したわけではないからってのもあるかもしれないけど)
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