小説:春期限定いちごタルト事件
春期限定いちごタルト事件を読みました。
小市民を目指すという一風かわった目標を持つ高校生の物語になっています。ただ単に目立つことなく生活していくということだと、物語にならないので、推理好きな主人公ややられたらやり返さずにいられない主人公が努力しつつ小市民を目指す(けど堪えきれずに騒動に首をつっこむ)という展開になります。
巻末の解説にもありますが、人物の描写が絶妙ですごく想像力をかきたてられます。主人公たちが小市民を目指すきっかけとなる事件がいくつかあったようなのですが、いったいどんな事件だったんだろうって気になりますね。続編もでてるみたいだけど、明かされたりするのかなぁ。
主人公の一人、小鳩君の性向は比較的すぐ出てくるのですが、小佐内さんの方は最後の章まででてこなくて、小鳩君と同じようなものなのかなぁっと思ってたので少し意外でした。読み返してみるとそこかしこの描写でそういうのを耐えてるんだなぁってのがあったのかもしれませんが。
ミステリー小説の類はほとんど読まないのですが、こういう感じの小説が多いのですかね。ライトノベルで読めるミステリーだとなんかとんでも設定の解決法とかが多いのであんまり参考にならないですが。
わたしが購入した版は13版だったのですが、なぜか既刊のものがリストにのってなかったです。夏季と秋季ってのが出てるはずなんですが、最近出たのかなぁ。
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