小説：彩雲国物語―白虹は天をめざす

彩雲国物語―白虹は天をめざす (角川ビーンズ文庫)
角川書店
雪乃 紗衣

ユーザレビュー:
分からない主人公はな ...
無表情にギャグをとば ...
軽い読み物が読みたい ...

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彩雲国物語―白虹は天をめざすを読みました。
この巻は、みんなで藍州に行って帰ってくるまでのお話になります。あいかわらず、読んでいて面白かったですが、どのエピソードも少し中途半端というか誰がメインでお話が進むのかってのが少しぼやけた印象をうけました。楸瑛が藍州に戻るところから始まりますが、楸瑛メインってわけでもないし、楸瑛を追いかける劉輝がメインだったわけでもないし、秀麗は劉輝を連れ戻すってのが今回のミッションではあったけど藍州に着いてからの監察御史のお仕事はなんかおざなりだし。楸瑛にもらった資料は今後の伏線だったりすのかなぁ。塩とかの話は個人的には終わった話なのかと思ってたんだけど。
みんなで藍州にいったけど、結構目的がばらばらで、どの登場人物もそれなりに自己主張が激しいのでなんだかあっちこっちに話が広がった印象でした。この巻では終わらない迅や珠翠のお話もあったし。
この巻で蘇芳の出番が一区切りみたいですが、今後も出てくるのかなぁ。結構好きな登場人物だったんですが。燕青は比較的すぐ復帰したけどどうなんだろう。最後に、秀麗だけでなく清雅もだましたあたりは結構いいエピソードだったと思います。
今回貴陽に残った絳攸、悠舜もなにやら厳しい状況みたいで、どの巻もそうだけど結構前途多難な感じです。黎深あたりは相容れないまま退場しちゃうのかな。こちらも結構好きな登場人物なんですけど。
秀麗の体の秘密？も影月のエピソードに絡めて出てきたけど、誰か（お母さん？）から魂を分けてもらってて感じになるのかなぁ。個人的にはまったくピンときてないクロですが、燕青は何か感づいたようですけどこちらも気になるところです。