小説:彩雲国物語 紅梅は夜に香る
彩雲国物語 紅梅は夜に香るを読みました。
はじめの数巻買ってからは、まとめて購入したのですが段々残りが少なくなってきて少しさびしいですね。まだ、物語は続いてるし、刊行ペース速いみたいなので追いついてもそれほど待たずに次の巻が読めそうですけど。
この巻は、茶州から貴陽に帰ってきてから冗官を首にしようというところまでのお話になります。
新しい登場人物の榛蘇芳(タンタン)が登場します。蘇芳と秀麗の対比が結構面白かったです。あと、蘇芳と静蘭のやり取りも。
お話としては、蘇芳の秀麗への求婚とか、贋作、贋金、碧幽谷の捜索などがありつつ、秀麗が奔走します。秀麗自身はがんばっているだけなのですが、それが蘇芳の方の事情と重なって...いった感じで秀麗にとっては予想しない展開となりますが、最後はもう一踏ん張りして蘇芳を助けます。
見所としては、ときに弱音をはきつつも(切れたり)、がんばる秀麗ですね。ちゃらんぽらんな風を装って?実は使っていないだけで頭が回る蘇芳もいい味をだしてます。すぐに静蘭と打ち解ける?あたりも他の人物にはないところですよね。今回出番のない燕青的要素を補ってる感じなんでしょうか。あとは、悠舜周りのエピソードはなんか読んでてうれしくなります。
黎深はあいかわらず見てて面白いですが、社会人になると吏部の現状をみると洒落にならんなぁって感じもして少し複雑ですね。
貴族側が秀麗を目の仇にする理由が今ひとつな感じもしますが、今後は貴族と実力主義者の対立みたいな構図になってくのですかね。貴族と八家ってのも少しずれるもんなのかなぁ。
あとがきに、紅梅に関する件がありますが、蘇芳のお父さんとかけてるのでしょうか?(あんまり影の主役って感じでもないけど)
この記事へのコメント