小説:彩雲国物語 黄粱の夢


彩雲国物語 黄粱の夢 (角川ビーンズ文庫)
角川グループパブリッシング
雪乃 紗衣
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彩雲国物語 黄粱の夢を読みました。
前巻が結構いいところで終わってるんですが、この巻は短編集で続きじゃありません。3編+おまけ1で、それぞれ静蘭の話、燕青(と静蘭)の話、邵可の話、邵可の話の後日談になっています。
1話目は、清苑公子が流刑になったときの話で、てっきり静蘭が主犯で、静蘭けっこうひどいなって思ったんですが予想外の展開でした。この話は旺季のエピソードもからめて書きたかったのですかね。ちょっとわからなかったのが、戩華が各公子を一度ずつ助けたってので、静蘭だけ2回(お手玉と流罪)助けてたみたいだけどどうなってたんだろう。あとは、楸瑛に対する静蘭の容赦ないつっこみが面白かったです。
2話目が燕青の復讐劇。ちょっと燕青の強さがインフレぎみな感じです。ここの登場人物は水滸伝がらみの名前が多かったです。気づいてないだけで中国の物語からとってる名前って多かったのかな?智多星の正体は、今まで出てきた茶州がらみの人(茗才とか)なのかなぁっと思ってたんで、ちょっと意外でした。はじめ足がないとかってときは幽霊落ちかと思ったし。
3話目は、邵可と薔薇姫の出会いの話。もっとコミカルな出会いを想像してたんですが、意外にシリアスな感じでした。二人のやりとりは結果的にギャグっぽい感じがでてくるけど。彩八仙と紅家とか蘭家とかの八家って対応関係があるのかと思ったけど実はあんまりないのですかね。王はもともと蒼みたいだし、紫は霄太師、薔薇姫はあとから
邵可とくっつくだけだし、葉師匠は全国周遊?してるみたいだし。
あとがきに最終章に入るまえにこの巻をだしときたかったってあるので、物語は終わる方向で進んじゃうみたいですね。ちょっと残念な感じもあるけど、ずっと続けるわけにもいかないし仕方ないですかね。とりあえず、既刊分は読んじゃったので続きを待ちたいと思います。よく読む作家さんの中では執筆速度が速い作家さんだけど、いつ頃でるのかな。

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