小説:彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく
彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめくを読みました。
この巻は、藍州から戻ってきて、絳攸が投獄されているところから一応助け出すところまでのお話になっています。前巻で黎深、百合姫、絳攸のお話を持ってきたのはこの物語があったからなんだなぁと思いました。シリアスな展開の中で、いきなり百合姫がでてきても何?って感じだったろうし。
なぜか秀麗の反応が鈍い気がしますが、貴族(なのか?)派との対立軸が鮮明になってきて、劉輝に勝ち目あるのかってな展開になってきました。本来なら国試受けてる官吏とかは取り込めそうな感じですが、序盤の視野の狭さでそっぽ向かれちゃってるみたいだし。
一応、周りの状況をおいておけば、この巻は絳攸の自立みたいな形できれにまとまりました。お互いに不器用な親子のお話が一応一区切りついた形ですが、黎深はこのまま退場しちゃうのかな?紅州でやること終わったら百合姫を迎えに来るみたいな話にはなってるみたいだけど。好きな登場人物なので出番が減ると少し残念です。他の人物とのからみで面白さが出てくるキャラなので一人で紅州にいるのではあまり活躍できないのかもしれないですが。
秀麗もいろいろおもうようには行かない中で成長してきました。そもそも対立している側が、むしろ客観的にみると正しいこと言ってたりするので、どんな風に解決するのかなと思ってたのですが、さすがにウルトラCですべて丸く治めるってわけにはいきませんでした。
なんだか旺季の側が貴族といっても血筋にたよったバカ貴族というような、典型的な敵役でもないので今のところ対立はしてるけど、どこら辺がゆずれないのかってあたりが今ひとつわからない感じです。むしろ、紅家とか藍家の方が実力はあるにせよ、家の力は誇示されているように見えるし。昔王様に滅ぼされそうになったからとか単純な理由でもないみたいだし。
彩雲国物語は寝る前に読んでいるのですが、読み出すとなかなかとめられなくて最近寝不足気味です。でも、既刊分があと2冊で少しさびしいところです。土日にまた遠出するので、そこら辺で読みきってしまうかも。
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