小説:ミスマルカ興国物語 V
ミスマルカ興国物語 Vを読みました。
聖魔杯の力を手に入れるための紋章集めの旅は、今回は日本が舞台になります。敵の方は、1巻で出てきたルナスなんかが再登場してきます。
物語の流れとしては紋章を手に入れるというものですが、今回は、登場人物の秘密が少し明かされていきます。すちゃらかシスターかと思われたエミットとが実は大物だったり、パリエルの過去がみんなに明かされたり。てっきりパリエルは過去の記憶を失ってると思ったのですが、そうじゃなくて単に隠してただけでした。恐らく、エレクレセルを崩壊させたのはマヒロだと思うのですが、そこら辺の事情も覚えてるのかなぁ。エレクレセルの関係者にとってはそこら辺が今後の鍵になってくるのでしょうか。
お・り・が・みの読者的には、用語だけですが異端審問会第二部とかの用語がでてきました。出てきた忍者なんかも恐らく伊織の縁者かなんかなんだと思います。
あとがきにもありますが、今回も結構風呂敷の裾が広がってきました。お・り・が・みやマスラヲはうまい具合に折り畳むことができましたが、今回はどうなんでしょうか。ちょっと紋章集めっていうのもストーリーの軸としてはあんまり続くとあきがきてしまうかなぁという感じは受けます。確かに、秘宝収集っていうのは、指輪物語とかベルガリアード物語とかファンタジー系の王道ではありますけど。
今回は、マヒロのはったりもあんまりなかったし、むしろ脇のキャラや敵方のキャラの方が活躍してたし、おもしろかったです。最後、マヒロが一人戻った理由がちょっとわかりませんでした。マヒロが隙を作って助かったって落ちだったのかなぁ。
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