小説:サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY
サクラダリセットを読みました。
これもクイックセーブ&ロードと同じく時間を元に戻せるお話です。こちらのお話は、咲良田という町内に限定して能力を行使することが可能な町に、いろんな能力者がいるなかで、時間を記録した三日前までリセットできる能力がメインになります。少し変化球なところがあって、時間をリセットできる能力者はリセットする前の記憶を覚えて戻ることができなくて、もう一人別に何でも記憶することができる能力者(こっちが主人公で、リセット前の記憶を保持して時間を戻ることが出来る)とコンビを組んで事件に挑んでいきます。
別に悪い意味ではないですが、大半の登場人物がテンション低めというか、冷静で物怖じしないので、物語全体も動というよりは静という印象を受けます。物語の雰囲気にはあっているので別段気になるほどではないですが。
どのエピソードから本筋に入るのかなぁと思ってたら(短い事件がいくつかあるのかなぁと思ってたら)、とんとん読み終わってしまいました。制限をいくつかつけているにせよ、時間を元に戻せるというのは物語を進める上では反則的な能力なので、あんがい小道具としては扱いが難しいのかもしれないです。今回のサクラダリセットでは、主人公達は能力をうまく使いはしたけど、クイックセーブ&ロードみたいに能力のせいではまるなんてこともなく、タイムトラベルもの(っていうのかな?)としてはちょっと面白みにかけたかもしれないです。
あとがきによると、もう1巻くらい続きがでるとのことらしいので出たら読んでみたいと思います。
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