小説:彩雲国物語 暗き黄昏の宮


彩雲国物語 暗き黄昏の宮 (角川ビーンズ文庫)
角川書店(角川グループパブリッシング)
2009-12-01
雪乃 紗衣
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彩雲国物語 暗き黄昏の宮を読みました。
ずいぶんと久しぶりな感じがします。既刊分は結構まとめて読んだので追いついてからは、早く続き出ないかなぁと楽しみにしてました。
前巻は外伝っぽい話だったので、久しぶりの本編です。経済封鎖を解くために紅州に向かった秀麗が行方不明になるってところからの続きになります。行方不明のオチは、受動的なものを想像してたけど、ちっと違いました。
前半は、貴陽での劉輝達、後半は縹家での秀麗達の話になります。前半は、今まで秀才ぞろいだったと思われていた劉輝や楸瑛、絳攸がかなりボンクラだったというの露呈されます。経験不足が一番大きかったというところなんだとは思いますが、前々巻につづいて後手に回って全然状況が見えていなく、旺季一派にはかなり差をつけられた形になります。ただ、悠舜の立場が今ひとつはっきりしなくて、どちらの味方でもなく、自分の目的を達するだけって感じなのか、皇毅との会話でもなんとも意味深な発言をしています。旺季自身もそういう悠舜を受け入れてるようで何が何でも王になろうという気がないのか、いまいち立ち位置が見えづらくなってきたかも。
後半の秀麗の方は、ちょっとエンジンがかかるのが遅くてやきもきしますが、最後には復活していつもの姿をみせてくれます。ただ、身体的には大きなハンデができてしまってるのでこれからどうするんだろうって感じです。
最後にまだ出番があるのかという人物が登場します。どうやら、各地で起きている怪奇現象は、こいつが神器や祠を壊して回ってるのが原因なのかもしれません。彼自身の意思なのか、誰かに操られてるのか、状況はまったくわからないけど、縹家がてんてこ舞いになるってことは、秀麗にとってプラスなことなのかなぁ。
お話の方はあんまり進まなかったかなぁというのはありますが、なんのかんの言って読み始めると面白くて続きが気になるシリーズです。あとがきによると、ラストも見えてきてるみたいです。次がでるのはいつ頃なのかなぁ。

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