小説:シアター!


シアター! (メディアワークス文庫)
アスキー・メディアワークス
有川 浩
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シアター! を読みました。
解散寸前の小劇団を立て直す?お話。2年で返済できなければ劇団を潰すという条件で、兄から300万円を借りて物語が始まります。このお兄さんが結構いい味を出していて、守銭奴だけどなんのかんの言って主人公の手助けをしてくれます。文章も読みやすかったし、お話も面白かったです。一日で一気に読んでしまいました。アニメで見て原作の方は読んだことないですが、図書館戦争の作者の方の作品だったんですね。今度機会があったら他の作品も読んでみたいです。
お話の方は、そんなにお金に関して生臭い話があるわけでもなく(盗難とか持ち逃げとかあるのかなぁと思ってました)、ぐちゃぐちゃした人間関係とかがあるわけでもなく、比較的スムーズに進んでいきます。結構トントンうまいこと進んでいくサクセスストーリーな感じで、どこら辺でつまずくのかなぁと思っていたら結構ラスト近くまでうまいこと進んでいきます。劇に関するトラブルもこれって大変なことなのか?って辺りが門外漢なのでよくわからなかったりしましたが、これで終わりかなぁというところで、天災みたいなトラブルが発生して、少し唐突な感じがしました。
続きが作れそうな感じで終わっているし、出たら是非よみたいところですが、あとがき読むとあんまり続きが出そうな感じはないみたいです。
いいものが作れればいいじゃんみたいな方向のお話のかなぁと思いましたが、お兄さんのおかげで?地に足の着いた(実際の劇団のお話とかは全然知りませんけど)物語になったのが結構面白かったです。最後に出る収支のあたりなんかは、よくわからないけどリアルっぽく感じました。好みの問題も多分にあると思いますが、12月に出たメディアワークス文庫の読んだ3冊の中では一番おもしろかったです。

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