小説:俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈5〉 を読みました。
妹の人生相談?を受ける兄の物語の5巻目です。前巻で、桐乃はアメリカに留学し、黒猫は京介と同じ高校に入学してくるところからの続きになります。前巻は、今後の展開を読者希望で決めるみたいなアンケートが付いてきましたが、結論から言うとアンケートの結果は結局どうだったのかいまひとつわからないような展開で終わりました。前巻の終わりから考えると、黒猫の出番が増えるのはある程度必然な気もするし。
前巻までは、桐乃のピンチを救うために一肌脱ぐ京介という流れでしたが、今回は黒猫のために奔走します。桐乃と京介との関係とは少し異なり、京介と黒猫の関係は一方的に助けられるって感じではなくて、なんか普通に言いお話って感じでした。最後のエピソードは、この手のお話的には、応援を受けて折れずにがんばっていくみたいな方向に行くのが王道かなぁと思って読んでいたので少し意外な感じがしました。
京介の位置付けも最初は一般人って感じの立ち位置でしたが、この巻ではほとんどオタクよりな感じになってしまいました。前巻あたりからそういう雰囲気あったかなぁ。一般人の京介の視点からオタクな登場人物達を描くという展開からすると、かなり変った(成長した?)感じです。
あとがきによると次はコメディ重視なお話になるとのこです。時系列的にこの巻の続きからだとすると、桐乃の進路はどうするのか(3つ巴になるとか)なども気になるところです。
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