小説:レヴィアタンの恋人 III
レヴィアタンの恋人 III を読みました。
前巻の続きで、自衛のために調布新町と八王子で組んで、新宿の白河軍に攻め込みます。調布新町側は単体としては強いけど集団としては素人の集まりなので、かなり苦戦します。ただ、特進種はインチキな強さで、調布新町側には何人も強い特進種がそろっているので、状況のわりには危機感は薄目かもしれないです。前巻で意味ありげに出てきた鬼道衆ですが、結構あっさりかたがついてしまいます。
個人的には、調布新町・八王子vs白河の戦闘よりは戦闘後のお話の方が文章の量は少ないですけど面白かったです。今までちょこちょこ出てきていたフォックスとタマの関係とか、シュンとタケルの話とかがでてきます。作者さんてきには軍記ものをやりたいとのことでしたが、個人的には1巻のあたりのSFちっくな展開のほうが好きだったので、こっちの話が比重高めの方が面白いです。特進種がいるとかなり戦力バランスがくずれちゃう世界設定なので、戦術とか戦略とかあんまり意味なくなっちゃう感じもするし。この巻は、そこら辺もそんなことないよって感じの展開はありましたけど。
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