小説:バッカーノ!1710―Crack Flag


バッカーノ!1710―Crack Flag (電撃文庫 な 9-34)
アスキー・メディアワークス
成田 良悟
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バッカーノ!1710―Crack Flag を読みました。
不死者を巡る群像劇で、1705の続き、ヒューイ、エルマーの若い頃の物語です。マイザーの友人でもある劇作家の手記をたどる形式でお話が進んでいきます。
今までの巻でも何度か登場していたフェルメートがある種メインで出てきます。次の1711で今回の行動の意図などが明かされるようですがこの巻を読んだ限りでは、バッカーノで一番嫌なタイプの登場人物です。
ヒューイ、エルマー、モニカのトリオは読んでいて楽しいし、面白いお話で好きだったのですが、この巻でひとつ結論が出てしまいます。現代編?では一人登場しなくなるので、結論は見えていたといえばそうなのですが、ちょっぴり残念ですね。うまく行っていた状況が、音を立てて崩れだすという感じでお話自体は引き込まれる面白さを持っているけど、結構ショックな結末を迎えます。(一つフェイントが入るので特に)
本編とはあまり関係のないお話ですが、ヴぁんぷ!みたいに、登場人物の説明みたいなのが載っているとうれしいですね。その巻の主要人物なら読んでいて、ああ彼のことかぁとかわかるのですが、ちょっと名前だけでてくるような人物だともはや誰だったっけ?っという感じになってしまうので。成田さん自身は、一年に何冊も続編を出してくれるけど、一つの作品でみると結構間隔あいてしまいますし。

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