小説:神様のメモ帳 5

神様のメモ帳 5 を読みました。
今回は短編集です。雑誌に掲載されていたものと書き下ろしで4編。最近刊行された杉井さんの本は少し好みから外れたものが多かったので、今回の神様のメモ帳は久しぶりに、好みな感じの杉井さんのお話が読めてよかったです。あんまり挿絵とか注意してみたことなかったのですが、書く人は変わってないけどちょっと雰囲気が変わったような気がします。
平坂組の誘拐事件のお話以外は、ミンさんがらみの人の事件でした。どの話も、笑いどころもありつつ、ちょっといい話もありつつ面白かったです。
あとがきにもあったけど、アリスの事件への首の突っ込み方とかが、今までのお話の流れてとちょっと違うかなぁというのは感じました。
「はなまるスープ顛末」は、一応推理ものっぽい面もあるのかな。トリックというか二人いったってのは全然わかりませんでした。
「探偵の愛した博士」は、アリスがらみのオチは想像できたけど、友造さんとミンさんがらみでもう一オチあるのかなぁとか思ってたので、ちょっとアレ?って感じでした。
「大バカ任侠入門書」は、ちょっとラストが消化不良な感じもあるけど、鳴海も活躍するし、最後は面白いオチで終わるしよかったです。
「あの夏の二十一球」は、アリスが意外な活躍をしたり、最後の展開がゲームに絡めて鳴海が活躍したりしてよかったです。最後のオチはてっきりやくざの親分のことかなぁと思ったらアリスのことみたいですね。

さよならピアノソナタは完結しちゃったし、杉井さんのシリーズではこれが一番好きな作品ですが、次はいつでるのかなぁ。今月は、剣の女王と烙印の仔の新刊が出るみたいですが。


神様のメモ帳 5 (電撃文庫 す 9-13)
アスキー・メディアワークス
杉井 光
ユーザレビュー:
大人率が高めの短編集 ...
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