小説:とある飛空士への恋歌 4

とある飛空士への恋歌 4 を読みました。前巻でなんとか空族の襲撃から生還を果たしたところからの続きになります。正体を隠してイスラに乗り込んだカルエルとクレアですが、お互いの正体が明かされてしまいます。
読者的にはカルエルの苦悩は、ちょっと独善的というか視野の狭さが鼻につく感じですが、そこら辺は今まで謎に包まれてたイグナシオの登場のおかげでそんなに深刻にはならず、解決されたかなぁという感じです。謎な設定はあったけど、ちょっと唐突な感じで正体が明かされましたが、カルエルとの対比って意味ではすごくいいキャラクタかなぁと思います。物語の最初がイグナシオのお話なのですが、はじめカルエルの話なのかと思って少し混乱しました。
登場人物たちの展開が少し袋小路に追い込まれる度に、空族の襲撃が入るという感じで暗いお話の割にはテンポよくお話が進んだような気がします。最後にはまた生徒達が絶望的な展開で出撃することになり、容赦ない作者さんなんで、結構手汗握る展開になります。ただ、今回は予想に反して比較的ハッピーな展開になりました。前回も何人かなくなってますし、こちらのほうが展開としてはよかったと思います。
物語の方は、クライマックスのような盛り上がりをみせて、少し安定した方向に進むのかなぁというところで、予想外な展開となり次巻へ続きます。なかなか容赦ないというか飽きさせない物語です。続きが楽しみですが、次が出るのがいつくらいになるのかなぁ。
そいういえば、劇場版のお話はどうなっているのかなぁ。はじめのほうはそうでもなかったけど、~追憶よりも~恋歌の方がだんだん面白くなってきましたね。~追憶にもいい感じにつながっていくみたいだし。

とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)
小学館
2010-08-18
犬村 小六
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