小説:機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下)

機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) を読みました。一応これで最終巻です。宇宙世紀ものってことで個人的な期待値が高かったせいもありますが、ちょっと残念だったかなぁという感じです。
ニュータイプなどに真っ向から取り組んだってあたりは、他の宇宙世紀ものとは違うところかもしれないけど、たとえば0080とか0083とかがお話そのものものも面白いけど、ガンダムのサイドストリートしても面白かったのに比べるとガンダムのサイドストリートしても今一だったし、物語のほうは好みもあるのでなんとも言えないですが、10巻かけて何がやりたかったのかなぁという気がしないでもないです。雑誌に連載されてたりしたのだとすると難しいのかもしれないけど、9巻、10巻あたりで、勢いで終わらせられてしまった印象があります。人物の立ち位置とかも今ひとつ一貫性がないとうか、場面場面でチグハグな印象を受けました。
リディとかアルベルトなんかは、もう少しバナージと絡んで違った面が見せられたキャラクタだと思うのですがどっちつかずなうちに、ラストはなぁなぁで終わってしまったなぁと感じました。
フルフロンタルの立ち位置というか描き方も少しなんとかならなかったのかなぁ。10巻もあったのにバナージと絡むのは序盤の少しだし、それっきりほとんど出番ないし。有能さみたいなのもアンジョロが賛美してるだけで実際どうなのかが?な感じだったし。一応彼の正体もこの間で明らかになります。これもなんだかとってつけたように共和国の防衛大臣がしゃしゃり出てきて説明するのですが、ここら辺がなんかつぎはぎだらけな印象を受けてしまうせいなのかも。ガイアギアとかも同じ系統の話だけど、年齢から考えると生前からやってたって感じなのかなぁ。
物語の中で、ある種一番期待というか軸になるのかなぁと思っていたラプラスの箱の秘密が、個人的にはまったく効力のない無意味なものに思えてしまったので、そこら辺も受けが悪かったのかも。そこから派生して、マーセナス家の秘密なんかもリディが性格変わるほど落ち込むことのなのかってあたりが腑に落ちなかくて肩透かしをくらった感じもしました。(一応陰謀に加担してたってあたりがそうなんだろうとは思いますが)
箱の場所が灯台下暗しだったり、そこに実は...なものが隠されていたり(ってことに誰も気付かなかったり)ってあたりもなんだか何やってんだろうって感じを受けました。老人やもろもろを隠すだけの割には大掛かりな仕掛けだし、大掛かり過ぎて途中でばれるだろうって感じで。F91でも軍隊(コスモバビロニア)を隠し通せたみたいだし、宇宙の広さ(地球連邦の無関心)の前ではよくあることなのかなぁ。
ちょっと期待が大きかったのと、自分がガンダムに求めてるものと作風が微妙に違かったのかもしれないです。
アニメの方も、この原作通りの流れでいくのかなぁ。個々にいいエピソードはあったけど、かなりダレそうな気もしますが。


機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)
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2009-08-26
福井 晴敏
ユーザレビュー:
皆本当に理解して読ん ...
大人のガンダム? 大 ...
文章力無さすぎ1巻か ...
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