映画:機動戦士ガンダム0083 -ジオンの残光-

機動戦士ガンダム0083 -ジオンの残光- を見ました。
この作品は、OVAで販売された機動戦士ガンダム0083 STARTDUST MEMORY全13話を編集した作品です。92年に公開されていて、公開当時劇場に見に行きました。確か場所はテアトル池袋だったと思います。当時(高校生くらい)見た映画は大体テアトル池袋だったので(獣兵衛忍風帖、うしおととら、銀河英雄伝説、創竜伝とか)。今は、当時と同じ場所にはテアトル池袋ないですね。
今、アマゾンのほうでアニメのDVD3枚以上で50%OFFというのをやっていて、他の作品とあわせて購入しました。いまさらDVD買うのもなぁっていうのはありましたが、ある程度より古い作品だとSD画質で十分かなぁというのもありましたし。
当時は、そんなにお金もなかったのでOVA作品とかも小説で読むくらいでした。0083の小説は、ノベライズとしては結構いいできの小説で、個人的には大好きな小説のひとつです。ラストで賛否両論あるみたいですが、ポケットの中の戦争の小説も結構いいです。作品自体を知ったのが中学卒業くらいのときにF91が公開されていて、上映前の宣伝でOVAが出てますよみたいなのが流れていてそれで知りました。ポケットの中の戦争の小説は読んでいてとてもよい出来だったので、0083の方も読んでみたって感じです。
ちょっと記憶があいまいなんですが、公開当時は小説の中巻までしか読んでなく(ソロモンの観艦式にガトーが乗り出すところ)、このあと小説一冊分(下巻)で何やるんだろうって思いながら見に行った覚えがあります。この映画のラストが結構当時の自分としては衝撃的で、早く下巻を買って補完したいところだったんですが、発売時期に買い逃したせいでなかなか入手できずにどういうことだったんだろうって悩んだ記憶があります。(当時デンドロビュームが表紙のNewtypeをはじめて購入したりしました)
今みかえしてみると、予想以上に端折られてて前提知識として作品のあらすじ知ってないとついてくのが厳しいなぁって感じです。二ナの視点が強めで編集されているのですが、地球での話はほとんどカットだし、ヴァル・ヴァロとの対戦はないし、バニング大尉の退場がないなど。
公開当時個人的に気になっていたのは、3号機の受領でなぜか銃撃戦が行われるのと最後コウはコロニーに閉じ込められたって演出なの(その後すぐに出てくるので違うとわかりますが、二ナの真意がさっぱり?)ってあたりですね。確か公開当時は、まだOVAの最終話はでていなくて、OVAの方では映画の後のエピソードが少し追加されています。
ここまで書くとあんまりいい作品ではないみたいになっちゃいますが、いいところもあって音楽はこっちの作品の方がいいかなぁと思っています。先にこっちをみたってのもありますが。映画を見た後、初めてサントラCDを買ってしまいました。特に映画版でしか流れない「DENDROBIUM(ガンダム試作3号機) 」って曲はガンダムのBGMの中でも1、2を争うくらいのいい曲だと思います(当時はTV番組なんかでも使われたりしてました)。エンディング曲や挿入歌も作品(というか劇場版)のイメージにあってるし、使われ方も印象的ですごくよかったです。
あとは、DISKの入れ替えとか、間にOP、アイキャッチとかはさまずに物語を通して見れるのも個人的にはいいかなぁと思います。特に観艦式以降の坂を転げ落ちるように二転三転する物語を一気にみれるのはいいかなぁと思っています。
物語は、初代のガンダムとZガンダムの間のお話で、ジオン軍の残党が遂行する星の屑作戦の一部始終を描いていて、先にも書きましたが後半の星の屑作戦の全貌が明らかになるあたりが、個人的には全然予想してない展開だったので、当時単純にすごいなぁと思っていました。終盤あたりにZガンダムの登場人物なんかもでてきて、最後が少し切ない展開で終わっちゃうのも印象的でした。
今回見直して、OVA版と映画版の大きな違いとして確かシナプス艦長の処遇が描かれてるか描かれていないかってのがあったと思うのですが、映画版の方も特にそういう描写はないですね。小説版には明記されているのですが。確か当時買ったNewtypeで、映像的な違いとして、シナプス艦長の処遇とその後の追加エピソードが違いとしてあるみたいな記事があったと思うのですが違ったかなぁ。一応見比べてみましたが、最後コウがこれからどうすればいいみたいに独白するシーン(おそらく二ナの乗った宇宙船が地球に向ってる光?にコウが気付く)は映画版にしかなかったです。
単純にお奨めできる作品ではないですが、2時間くらいで終わりますので、Wikiとかで軽く調べた後に見てみるのもいいかもしれません。OVAだと13話*30分とかになっちゃいますし。
あとこの作品4:3の作品で、Blu-rayプレイヤーDMP-BV200で見たのですが、(プレイヤーの問題というより画面の大きさの問題ですが)両端が大幅に余っちゃいますね(黒帯になる)。仕方ないといえば仕方ないですが、最近HDサイズの作品みることが多いので慣れるまで少し時間がかかりました。


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