小説：ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト

ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト　を読みました。
ブギーポップシリーズの最新巻です。仲良し3人組が男女で二組でてくるとのことで、既刊のものだとイン・ザ・ミラーパンドラみたいなお話なのかなぁと勝手に想像してたのですが、なんともとりとめのないお話でした。
オチが無いわけでもないのですが、物語の中の登場人物たちの頭の中で閉じてしまってるようなところがあって、冒頭でちょこっと書かれてた当事者以外からすると大した事件じゃなかったってのが、まあそうなのかなという感じでした。
ずいぶん長く続いてるシリーズのせいなのか、読み手の自分の方が変わったからなのか、今ひとつピンとこないというか、今までどの巻でも結構楽しめる部分はあったと思うのですが、この巻はあまり興味をひかれる部分がなかったです。
今回は、メインという程でもないですが藤花の出番が結構あって、そのせいかブギーポップの出番も結構多かったです。別にしゃべれば無口なキャラでもなかったと思うけど、今回は結構おしゃべりな感じでした。藤花の親友絡みの事件だってのもあるかもしれませんが。
シリーズを通しての展開とか収束する方向とかが気になる作品ではなくなってしまったのかなぁというのもあるので（気になるエピソードはありますが）、個々の巻のエピソードで面白みが感じられないと少しなんだったんだろうみたいな気分になっちゃいますね。シリーズ自体は、もうどこまでも続けられるような作りになっちゃってますし。

ブギーポップ・アンノウン 壊れかけのムーンライト (電撃文庫)
アスキー・メディアワークス
上遠野浩平

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