小説:シアター!〈2〉

シアター!〈2〉 を読みました。メディアワークス文庫の創刊のときに、1が出て面白かったので、続きが読めたらいいなぁとは思ってたのですが、ほんとに読めるとは思いませんでした。メディアワークス文庫の本は、創刊したときにでた3作(シアター、[映]アムリタ、すべての愛がゆるされる島)くらいしか読んでないけど、結構人気の作品とかあるのかなぁ。ライトノベルの層とは違うところをターゲットにしてるのだと思うので、売り方も違うのでしょうけど、よく見るサイトとかにも紹介記事とか載らないのでよくわかりません。

シアター!〈2〉の方ですが、1では主に、巧、司、千歳の3人がメインで(少し牧子がからむくらい?)回ってた感じでした、今回は、シアターフラッグのその他の面々にも結構スポットがあたってる感じです。
個人的には、茅原というキャラの会話が面白かったです。確か1ではシアターフラッグのWeb関係のページを運営してるとかぐらいしか描写がなかったと思いますが、今回は結構出番があります。
あとがきによると、このシリーズは結構苦労されてるとのことですが、面白いは面白かったけど、この巻だけでみるとちょっとまとまりがなかったかもしれないです。視点が結構あっちこっちに行くし。
巧の行動なんかはちょっと突拍子がない感じもあるけど、個人的には結構わからなくもないかなぁと思いました。あと、結構司の考え方というか物の見方は意表をつかれるというか、そういう見方もあるんだなぁと少し感心させられます。最後の方はこちらも考え方はなるほどなぁと思ったけど、その後の行動の取り方は予想外というか少し意外な感じがしました。
300万円の借金の返し方って、団員たちの人件費は0で、入場料からその他の必要経費をのぞいた額の合計を300万にするってことなんですかね。ある程度の規模になると一気に集客量を集めないと逆にジリ貧になっちゃうとかのあたりは、結構難しいんだなぁと思いました。好きでやってる人たちの集まりで、お金の収支とか面倒なことを真剣に考えれる人はまれだろうし。現実は劇だけ楽しくやってくってわけにはいかないってことなんでしょうけど。
こういうお話を読むと昔読んだパトレーバーの漫画版のセリフで、資本家の夢は給料のいらない従業員で、子供の夢は「運転手」になりたいってお話を思い出します。

一応、次がラストっぽいとのことですが、もう少し読めたらいいですよね。ネタとかは大変そうですけど。


シアター!〈2〉 (メディアワークス文庫)
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2011-01-25
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