小説:図書館革命

図書館革命 を読みました。一応本編?はこちらでラストですね。
今までのシリーズ(一応感想はこちら図書館戦争図書館内乱図書館危機)は、短いお話が集まって一冊という感じでしたが、図書館革命は一冊で一エピソードといった感じです。
原発を狙ったテロが発生して、そんな内容の小説を発表していた作家が良化委員会に狙われて、それを契機に検閲の対象が広がって...って感じで物語が進んでいきます。
911の時のアメリカも、テロ対策に批判的な意見なんかいうと袋叩きにあったみたいだけど、この手の話(似た内容の小説を書いた作家うんぬんじゃなくて、表現の取締)とかあったんですかね。日本の作家でも、私もこういうテロを思いついたけど誰かに真似されると大変なので書けなかったみたいな後出しジャンケンの人がいたと思ったけど誰だったかなぁ。
序盤は、ちょっとゆっくりな流れで進みますが、最後はアクションぽい流れで一気に加速する感じです。堂上と郁の関係は序盤から甘々な感じでしたが、一応最後は決着?がつきます。後日談的なエピソードも最後に少しあったけど、別冊の方の内容は、後日談じゃないのかな?
そういえば、この作品は主人公側の意見しか基本的に出てきませんでした。TVアニメの方は少し描写があったけど、こちらも掘り下げてるって感じじゃなかったです。あとがきに少しありましたが、良化委員会側の言い分は敢えて書いていないそうです。ここでは説明しませんとも書かれてますが別冊とかではあるのかなぁ。それほど興味があるわけでもないですが、利権とか政府が都合がいい情報統制がしたいって以外でどう言う理由付けができるのかなってあたりは少し興味があります。善意の押し付けってレベルでもないですし。
別冊の方は、電撃文庫の新刊も3冊くらいたまってるし、そちらを読んで次の本がなかった読もうかなぁと思っています。今月は杉井光さんが出版が伸びてたのも含めて3冊くらい新刊を出しますね。


図書館革命
メディアワークス
有川 浩
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 図書館革命 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



文庫版もでるので追加しておきます。別冊の方は文庫化されないかなぁ。


図書館革命 図書館戦争シリーズ4
角川書店(角川グループパブリッシング)
有川 浩
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 図書館革命  図書館戦争シリーズ4 の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル




アニメの方は、原作とは終わり方が違いました。水戸のところのエピソードでお話的には終わりです。最後の話は、一冊1エポソードなので、中途半端に映像化するにはちょっと尺が足りない感じだったのでしょうか。堂上が入院するハメになるってところは同じだけど、アニメの方は玄田さんも入院しちゃってるし、なんだかちょっとかぶってる感じはありますね。あんまり比べる意味はないですが、どちらかというと原作の方が面白かったかもしれないです。メディアの特性的に本の方が好きってのもありますが。ただ、取っ掛かりとしてはTV(アニメ)から入ることが結構多いです。特典のインタビューで玄田さん役の方が原作4冊一気に読んだとか言われてましたが、確かに時間があれば一気に読んじゃうくらい面白かったです。ちょっとハードカーバーで文庫よりは高いけど、アニメ見て興味もたれた方なら損はしない内容なんじゃないでしょうか。


amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 図書館戦争 BOX 【初回限定生産版】 [Blu-ray] の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック