映画:“文学少女”メモワールII-ソラ舞う天使の鎮魂曲(レクイエム)-

“文学少女”メモワールII-ソラ舞う天使の鎮魂曲(レクイエム)- を見ました。こちらも劇場ではみれなかったので、初見になります。
お話は、美羽(と心葉)の子供時代から美羽が校舎の屋上から飛び降りるまでのエピソードの映像化になっています。前巻もそうだったけど、エピソードとしては大切な話しだし出来もいいのですが、これだけ見るとものすごい尻切れトンボ感がありますね。コメンタリーでも同じようなお話がでてましたが。
心葉のために物語を作っていた(追いつめられて盗作したりもあるけど)美羽、と美羽を喜ばせようと新人賞に応募して受賞してしまった心葉の対比というか、皮肉さがグサリと胸をつく感じで、最初は意味のわからなかった「心葉にはきっとわからないだろうね」ってセリフがとても意味深いものになっています。(劇場で聞いた時より、美羽の声が低めで少年っぽい感じがしたけど、子供時代との対比のせいでそうなってるかなぁ)

コメンタリーの方は、今回も2つで、美羽役の平野さんと心葉(子供時代)役の斎藤さんのコメンタリーと、平野さんと心葉(中高校生時代)役の入野さんの顔出しの解説が入っています。
初めなんで斎藤さんがコメンタリーにでてるのかなぁと思ったら、心葉役だったんですね。聞いてる時は違和感がなくて誰がやってるんだろうとか全然思いませんでした。良く考えてみたら入野さんがそのままやってるわけはなかったんですが。コメンタリーの方は解説というほどではなかったですが、シーンごとに演じていたときの感想なんかを入れてくれていて最近聞いたコメンタリーの中でもいいコメンタリーだなぁと思いました。心葉役の入野さんの名前が自由(みゆ)で、相手役の名前が美羽(みう)なんで、コメンタリーの中の会話が一瞬何言ってんだろう?って感じになったりする場面もありましたが。
平野さんと入野さんの解説の方は、お二人が選んだ印象深いシーンの対比が結構面白かったです。特に平野さんが選んだシーン。前巻もそうだったけど、役者さんが選ぶシーンは印象深いのが多いですね。前巻に比べると見所というとは違うかもしれなけど、そういうシーンは多めかもしれないです。
劇場版の方もコメンタリー入ってるとのことなので、そっちも一度みてみたいなぁと思います。

劇場版の感想はこちら。
劇場版”文学少女”
“文学少女”メモワールI-夢見る少女の前奏曲(プレリュード)-

原作の感想はこちら。
“文学少女”と死にたがりの道化
”文学少女”と飢え渇く幽霊
“文学少女”と繋がれた愚者
“文学少女”と穢名の天使
“文学少女”と慟哭の巡礼者
“文学少女”と月花を孕く水妖
“文学少女”と神に臨む作家 上
“文学少女” と神に臨む作家 下
“文学少女”と恋する挿話集 1
“文学少女”見習いの、初戀。
“文学少女”と恋する挿話集 2
“文学少女”見習いの、傷心。
“文学少女”と恋する挿話集3
“文学少女”見習いの、卒業。
“文学少女”と恋する挿話集4

原作を読んでみて読んだ小説の感想はこちらです。
友情
人間失格
嵐が丘(上)
嵐が丘〈下〉
オペラ座の怪人
新編銀河鉄道の夜
外科室・海城発電 他5篇
夜叉ヶ池・天守物語
草迷宮
狭き門








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Blu-ray BOXでまとめて出るようなので追加しておきます。

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