小説:彼女は戦争妖精 小詩篇3

彼女は戦争妖精 小詩篇3 を読みました。ちなみに「こうた」篇なのかと思ってましたが、「しょうし」篇と読むようです。(あとがきにルビがふってありました)
今回は3編のお話が収録されています。
1本目は、薬子とエルクが出会った頃のお話。ちび伊織が地味に出てきて、なんでかなぁと思ってたら伊織と薬子(片方は寝てるし、片方はまったく意識してないけど)の人生が意外な形で交わります。伊織の紅茶好きのルーツなんかも出てくるし、薬子の親関係の語られてなかった部分なんかも出てくるし、この巻は結構本編の種明かし的なおはなしが多いかも。
2本目は、伊織の父のお話。時間軸的には1本目と同じころとのことなんですが、クリスとブロセリアンドってなんかつながりとかあるのかなぁ。消滅と誕生が同じようなタイミングになるのかもしれないし。このお話も、既刊で出てたラ・ベルのお話の種明かしがあったり、伊織の父がどうなったかとか、クリスが伊織の家に届くに至った経緯なんかが出てきます。タイトルが「裏切りの書」ってことで、そういう意味だとエルミラさんがメインのお話になるのかも。
3本目は、短い短編で伊織と、とあるおばあちゃんのお話。これは途中でオチに気が付きました。

今回はウォーライクがガッツり食事するシーンがあんまりなかったかも。クリスも最後の短編以外ほとんど出番がないし(出ないわけではないですが)。お話自体は面白かったですが。

あとがきによると、一応春のうちに1冊、夏ごろにもう1冊だせそうかもとのことです。嬉野さんの著書は彼女は戦争妖精しか読んだことなかったですが、結構色々だされてる作家さんみたいですね。てっきり、新人さんなのかなぁとか勝手に思ってました。
あと、あとがきに嬉野さんの伊織評みたいのが載ってて、少しなるほどなぁって思いました。
小詩篇と本編合わせるとこれえ10巻目です。はじめの3、4巻は買い始めた時点で、すでに出版済みでしたが、結構刊行スピードはやい作家さんだなぁって印象です。今まで好きで読んでた作家さんは遅筆の方が多かったので、好きな作家さんでは珍しいかも。最近の作家さんは筆の速い方多いみたいですが。

彼女は戦争妖精は、ブログ書き始めてから読み始めた作品なので、一応全巻の感想がブログにあります。
彼女は戦争妖精1
彼女は戦争妖精2
彼女は戦争妖精3
彼女は戦争妖精4
彼女は戦争妖精 小詩篇1
彼女は戦争妖精5
彼女は戦争妖精 小詩篇2
彼女は戦争妖精6
彼女は戦争妖精7


彼女は戦争妖精 小詩篇3 (ファミ通文庫)
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