小説:彩雲国物語 運命が出会う夜

彩雲国物語 運命が出会う夜 を読みました。紫闇の玉座の下巻の帯についてたケータイサイトで8/11まで読める小説です。URLは、こちら(ですが、ケータイからじゃないとアクセスできないみたい)。ぐぐってみると、雑誌(The Beans)に掲載されたことのあるお話みたいです。まだ、文庫化されていないお話って結構あるのでしょうか?外伝とかならまだ刊行されることもあるのかなぁ。

一応、上のケータイサイトでは前編(85P)、後編(117P)に分かれています。個人的には年寄りなので、ケータイで小説読むのはちょっとストレスがたまりました。機種によるのかもしれないけど、ページ戻ったりすると頭から最後までスクロールしないと次へのリンクが出てこなかったりするし。(進むボタンで戻れたのかなぁ)

お話の方は、悪夢の国試組の国試のあたりのお話になります。前編はギャグっぽい展開ですが、後編の方は少しシリアスな部分もあります。久々に黎深の出てくる話が読めてよかったです。
紫闇の玉座の帯には、「これを読めば「紫闇の玉座(上)(下)がさらに楽しめるかも!?」とありますが、直接的な繋がりはないです。ただ、単純に彩雲国物語のお話として面白いので、彩雲国物語が好きな方は読んで損はないと思います。直接的な繋がりはないですが、蝗対策あたりから出番の増えてくる劉志美が、後編のお話の中心になってきます。読み直すの面倒なので確認してないですが、「子美」の使い分けって結構ちゃんとされてたんでしょうか。全然気がつかなかったですが。あとは、戦争に対する考え方みたいなのが、繋がりといえば繋がりなのかも。
悪夢の国試組ってことで、後の刑部の来俊臣がでてきますが、棺桶が出てくるまですっかり忘れてました。本編の方だとほとんど出番がなかったと思いますが、サイドストーリーとかだと出番があったりする人物なんでしょうか。今から考えると、意味ありげな割に、何のために出てきたのかよくわからない人物でしたね。

とりあえず、彩雲国物語はこれでひとまず終わりなのかな。ケータイサイトの方は、8/11まで見れるとのことなので、一ヶ月くらいあるし暇なら読んでみてはいかがでしょうか。

既刊分の感想はこちら。
彩雲国物語 漆黒の月の宴
彩雲国物語 朱にまじわれば紅
彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計
彩雲国物語 心は藍よりも深く
彩雲国物語 光降る碧の大地
彩雲国物語 藍より出でて青
彩雲国物語 紅梅は夜に香る
彩雲国物語―緑風は刃のごとく
彩雲国物語―青嵐にゆれる月草
彩雲国物語―白虹は天をめざす
彩雲国物語―隣の百合は白
彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく
彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる
彩雲国物語 黄粱の夢
彩雲国物語 暗き黄昏の宮
彩雲国物語 蒼き迷宮の巫女
彩雲国物語   紫闇の玉座(上)
彩雲国物語 紫闇の玉座(下)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック