小説:儚い羊たちの祝宴

儚い羊たちの祝宴 を読みました。仙台戦に持っていて2、3日前には読み終わってたんですが、忙しくて感想あげる暇がありませんでした。
小市民シリーズの新刊とか出てないかなぁと思ってAmazonで検索かけたら、米澤さんの新刊で発売されてたので買ってみました。昔にハードカバーかなんかで出てたのが文庫化されたみたいですね。
お話は、短編の集まりになっていて、ちょっと昔の上流階級の家を舞台にしたミステリーになっています。一応、どの話も登場人物の誰かがバベルの会という上流階級の読書クラブに入っているのが共通点になっていますが、あんまり内容に深くかかわってくる感じでもないです。最後の話が登場人物が一番かかわってないけど、一番お話に絡んでくるのかも。
帯にラストの1行で世界が反転ってあおりがあるのですが、確かに1篇目を読んだときは少しおおって感じになったけど、それ以降はそれほどでもなかったです。てっきり、ひとつの話を短編でつないだような内容かと思ってたので、1話目終わったあと、この話がどう続くのかなぁと思ったら、別の話が始まってちょっと肩透かしのような印象を受けたせいもありますが。
最後に解説がついていて、それによるとミステリーとかに造形の深い人には気がつくネタが入ってるらしいです。私は全然なのでわかりませんでしたが。

あんまり、ハッピーエンド的なお話はありませんが、結構面白かったです。
小市民シリーズは続き出ないのかなぁ。冬のお話はまだなかったですよね。

春期限定いちごタルト事件
夏季限定トロピカルパフェ事件
秋期限定栗きんとん事件〈上〉
秋期限定栗きんとん事件 下


儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
新潮社
2011-06-26
米澤 穂信
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