小説:パーフェクトフレンド

パーフェクトフレンド を読みました。野崎まどさんの新刊です。野崎さんの本はこれで3冊目であと2冊既刊で読んでない作品があるのですが、新刊が出たので先にこっちを読んでみました。
内容的には、ちょっと大人っぽい考え方の小学4年生の女の子と、飛び級できちゃうような天才的な不登校の同級生徒の友情に纏わる物語になっています。
冒頭に「だからこの少女も特別な存在ではなく、この物語りもまた、あえて特筆するような特別な物語ではないのかもしれない。」という文章があって、中盤くらいまでは普通にいい話しだなぁと思って読んでました。既読の野崎さんの2作品では、あっと驚くような展開があるお話だったけど、これはそんなに奇をてらわないお話なのかなぁと。
そんな風に思って読んでいたので、後半の急展開にガツンとやられました。
そこからはちょっと斜め上なひと展開があって、オチがついたあとにもうひと展開くるのかなぁってあたりでそれほど深堀されずにお話としては終了になります。
不登校の天才同級生の子が、友情とはなんぞや?ってお題に対して色々とアプローチしていくのですが、その考え方とかそこから導きだされる結論とかが結構面白かったです。少し大人びてる子の方も、小学4年生にしてはちょっと思慮深いかなぁって部分はあるけど、同級生が導き出した回答に対する対応とかが結構よかったです。

野崎さんの本は、あと舞面真面とお面の女と死なない生徒殺人事件を読んでないので、今月の新刊とかが出て読み終わったら読んでみたいと思います。

[映]アムリタ
小説家の作り方

パーフェクトフレンド (メディアワークス文庫 の 1-5)
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2011-08-25
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