小説:アルスラーン戦記〈5〉征馬孤影

アルスラーン戦記〈5〉征馬孤影 を読みました。5巻目です。トゥラーンが攻めこんできて、王都に向けて進軍中だったアルスラーン一行がペシャワールまで戻ることになり、単独で王都を脱出してきたアンドラゴラス王により、集めた兵隊を全部ぶん取られて、単騎南へ追放されてしまうまでのお話になります。あとは、ヒルメスとギーヴの宝剣ルクナバートを巡る争いとかですかね。
今回は、いずれ仲間となるジムサが登場します。この時点では後々でてくるとは思わないイルテリシュ。1巻お休みだったラジェンドラも登場し、相変わらずのところを見せてくれます。
やっぱり、前巻の感想でも書いたけどアンドラゴラスの復活はすごい意表を付かれました。王妃を連れて自力でペシャワールまでたどり着いてしまい、アルスラーンとしては言い訳のしようもなくなってしまいます。ただ、アルスラーンが自力で王都を奪還したところで、アンドラゴラスの態度が変わるかと言われると、微妙な感じもしますが。
この数巻で集めたものを一気にとられてしまったアルスラーンですが、1巻の終わりから+二人と一羽を追加して再出発となります。恐らく11年ぶりくらいに読みなおしたのですが(妖雲群行が99年末ぐらいなので)、この巻のラストの文章、「もはや征馬は孤影ならず」というので結構好きで、未だに覚えてました。タイトルと被るのもありますが。
既に集められる兵力はペシャワール城に集まっているのに、更に別口で5万の兵を集めなければならなくなりました。(次以降の巻ではあまり5万という数字には意味はなくなりますが)
ちょっとスケールが小さくなりますが、次からまた再スタートと言った感じになります。これはこれで面白いです。


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小説の方は、やはり角川文庫版はもう中古だけみたいですね。この手の本ってまだ店頭で買えるのかなぁ。最近本屋さんには全然行かなくなっちゃったのでわからないけど、毎月読み切れないほどの新刊が出てるから置き場もなさそうです。私は、紙の方が好きですが、段々デジタル書籍となかになるのは仕方ないのですかね。あまり積極的に動いてそうな出版社はないみたいだけど。作家だと幻魔大戦の平井正和さんが積極的にやられてるようだったけど、実際どんなもんなんですかね。
近所の本屋では行ってた頃は誰が買うのかわからないスニーカー文庫のガンダム(富野さんのやつ。小学生の頃私は買いましたが)がいつまでも棚に置いてあったけど、いまでもそうなのかなぁ。本屋さんの主力商品は雑誌とかで小説じゃないんですかね。(サッカーマガジンとかは買う人いないらしくて毎週1冊くらいしか入らないそうだけど)

ラインの虜囚
月蝕島の魔物 (Victorian Horror Adventures)
蘭陵王
アルスラーン戦記〈1〉王都炎上
アルスラーン戦記〈2〉王子二人
アルスラーン戦記〈3〉落日悲歌
アルスラーン戦記〈4〉汗血公路


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アニメ版です。征馬孤影からI、IIと同じ浜津さんという方が監督をされています。私は、この作品は上下巻のLDで購入しました。こっちは、まだメディアもプレイヤーも残ってます(プレイヤーの方はしばらく電源も入れてないですが)。II、III、IVとキャラクタデザインは神村さんで変わらないけど、段々絵柄が幼くなってきた印象ですが、ここからは少し幼い感じが消えたデザインになっています。絵的にはこちらの方が好みです。Iに比べるとアニメ調なのは変わらないけど(ちょっと美形な感じになってます。エラムだけ幼い感じが残るけど)。
汗血公路の時に書き忘れたけど、汗血公路と征馬孤影で小説版と順番が入れ替わってるエピソードがあります。アニメ版ではイリーナ内親王とヒルメス王子の再会は、汗血公路になっていますが小説では征馬孤影のエピソードになっています。逆にエステルとアルフリードの赤ちゃんをあやすエピソードは、アニメでは征馬孤影で、小説では汗血公路のエピソードですね。別に話し合って決めたりはしてないんでしょうけど、マルヤム一行はアニメでは征馬孤影ではでてこないし、うまい具合に分けれた感じなのかな。
内容の方は、わざとだと思うけどあまり直接的でない描写が多くて、原作読んでる人には面白い演出に見えるかもしれないですけど、初見の人(がいるのかどうかわかりませんが)には何が起きてるのかわからないシーンも多いかもしれません。(ただ、その直後のシーンでどういうことなのかセリフで説明ってのもあります)
個人的にはこちらの演出の方が好きだけど、ここら辺は好みの問題かもしれないですね。


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征馬孤影の方は、それ用のサントラは販売されませんでした。ただ、先行してベスト盤が販売されて、それに使用曲の幾つかが収録されています。ベスト盤とか個人的にはあんまり好きじゃなかったんですが(同じ曲が入ってるとなんだか損した気分になるので)、当時好きな作品だったので買ってしまいました。
既存の曲のアレンジ曲とかもあるのですが、征馬孤影の使用曲は、「one of genesis」、「馬乳酒祭」、「征馬孤影」の3曲になるのかな?曲自体はいいけど(one of genesisは歌?かもしれない。なんとも言えない曲です。アルスラーンとアンドラゴラスが再会するあたりの曲)、3曲しか新規の曲がないのが少し残念です。逆にこれまでのサントラ買われてない人には、印象に残る曲が収録されているのでいいのかもしれないです。戦闘曲とかが収録されてないですかね?
征馬孤影ではサントラに収録されていない曲があってなんでかな?と思ってたんですが音楽の都留教博さんのCDの曲が幾つか使われてるみたいです(最近買って気づいたんですが。どこかで聞いたことあるなぁって)

気づいた範囲では、
A MAN WHO MADE THE MOON(月を作った男ってタイトルだと思ってたけど、英語だったみたい)のMoonlit DancerとDark Side of a Paradise 待合室。

太古の太陽の太古の太陽。

当時はお金もないし買えなかったんですが、最近そいういえば昔欲しかったなぁと思って買ってみたら収録されてました。今だともう中古でした売ってないし、そこそこ安い値段で手に入るので興味ある方は買われてみてはいかがでしょうか。月をつくった男の方は名前しか知らなかったですが、太古の太陽の方は、アニラジ枠ではありましたが当時普通にラジオのCMで流れたりしてました。個人の歌なしの曲だけのオリジナルCDだったんですが。
都留教博さんのCDは、結構出てるみたいなのですがさすがに視聴してみないと知らない曲は買う勇気がでないですね。どこかで聞けるといいんですけど。

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