小説：煉獄姫〈4幕〉

煉獄姫〈4幕〉 を読みました。魔法（煉術といいます）の設定がちょっと凝った感じのダークファンタジーの4巻目です。お話的にはそんなに進んでないけど、今まであまり描写のなかった敵の正体というか目的っぽいものが少しづつ出てきます。
単体で見ても結構チートな感じの主人公コンビの能力ですが、今回またひとつレベルアップな感じです。ただ、ちょっと設定次第な感じもあって、納得と言うよりはそうなのかぁ～ってところもあるかも。
敵側の話が出てきたこともあって、主人公と敵の対決よりは、敵同士の噛み付き合いの方がお話的には面白かったかも。相変わらずダークな部分はダークです。今回は、アルトの侍女も戦いに巻き込まれますが、こういう話なので危機の緊迫感はかなり真に迫る感じです。行くときは行くとこまで平気で行ってしまうので。なんとなくイオは世話好きのおばさんみたいなイメージがあったけど、イラスト的には若い女の子ですね。どことなく聖剣の刀鍛冶のセシリーっぽいような。
最後は、裏で動いていたものの正体（の一部なのかなぁ）が出てきます。正直想像していたものとはちょっと違う感じだったので、個人的にはそんなにすごい（脅威）ものなのかなぁって感じはありますが、これですべたなのかもわからないし、次巻に期待でしょうか。
あとがきによると次は@HOMEの2巻目が来年の1月の予定だそうです。この巻も結構苦戦されたみたいなので予定通りでるのかわからないですが（こちらは雑誌掲載とか既に書かれてるものなのかな？）

藤原さんの他の小説の感想はこちら。
・煉獄姫
・煉獄姫 ニ幕
・煉獄姫〈3幕〉
・＠ＨＯＭＥ　我が家の姉は暴君です。
・アカイロ/ロマンス 2 ―少女の恋、少女の病 (2)
・アカイロ/ロマンス〈3〉薄闇さやかに、箱庭の
・アカイロ/ロマンス〈4〉白日ひそかに、忘却の
・アカイロ/ロマンス〈5〉枯れて舞え、小夜の椿
・アカイロ/ロマンス〈6〉舞いて散れ、宵の枯葉

煉獄姫〈4幕〉 (電撃文庫)
アスキーメディアワークス
2011-11-10
藤原 祐

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