小説：剣の女王と烙印の仔 VIII

剣の女王と烙印の仔 VIII　を読みました。途中で作品名と同じタイトルの章が出てきたので気がついたのですが、剣の女王と烙印の仔はこの巻で完結です。流れとしては終わりな流れでしたが、そんなつもりで読んでなかったので、ちょっとびっくりしました。
帯で隠れてますが、地味に表紙のイラストにクリスが入っています。

お話の方は、それぞれ八方塞がりな状況でどうなるのかなというところからの続きになります。個人的には主人公が活躍するお話が好きなので、この巻のクリス、ミネルヴァに関しては消化不良というか、なんか煮え切らないまま終わってしまった印象です。どうにもならない設定ってことなんでしょうけど、いまいちそういう設定なんですって感じでなんでそうなのかに説得力が感じられなくて、みんなが流されてく展開に少しストレスが貯まりました。
そういう意味だと抗い続けるジュリオこそ主人公って感じがしますね。こちらも、なんか感情移入のしにくいカーラがもういいよって感じの空気をよまない絡み方をしてて、もうなんだかなぁという感じでした。
最後のフランチェスカとジルベルトの展開は、将としてはどうなのかなぁというのはあるけど意表をつかれたというか面白かったです。今回は（今回も？）パラオが一人で苦労を背負い込む展開になります。

杉井さん的には書ききった感じのラストなのかなぁ。

杉井さんの作品の感想はこちら。
・神様のメモ帳４
・神様のメモ帳５
・神様のメモ帳6
・神様のメモ帳 7
・神様のメモ帳 8
・シオンの血族１ 魔王ミコトと千の花嫁
・シオンの血族2 魔王ミコトと九十億の御名
・シオンの血族３ 魔王ミコトと那由他の十字架
・剣の女王と烙印の仔I
・剣の女王と烙印の仔II
・剣の女王と烙印の仔III
・剣の女王と烙印の仔IV
・剣の女王と烙印の仔V
・剣の女王と烙印の仔VI
・剣の女王と烙印の仔VII

剣の女王と烙印の仔 Ⅷ (MF文庫J)
メディアファクトリー
2011-11-23
杉井光

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剣の女王と烙印の仔 VIII: 8 (MF文庫J)Kindle版
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