小説:“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3)

“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3) を読みました。源氏物語を題材にしたお話の3巻目です。今度のヒロインは、若紫がモデルの女の子です。今のところ事故死したことになっている少年ヒカルの霊にとりつかれた高校生の是光が、ヒカルの思いを残した女の子たちとの約束を代わりに果たすお話になっています。
前巻は、式部さんの告白で終わってどうなるのかなぁという感じでしたが、そっちの方の話は進まず、件の女の子との約束を果たすのがメインのお話になります。
お話のオチは、ちょっとどうとでもなりそうな荒いものでしたが、1巻から登場している面々の内面が少しずつ見えてきてる感じでしょうか。あとは、今回のヒロインのラストはちょっと今までのとは違って一捻り入っています。
ラストは、前巻のラストに続き、あれ?って感じの急展開が入ります。もう終わった話なのかなぁと思ってたけど、式部さんは琴吹さんとかと同じで報われないポジションになってしまうのでしょうか。ラストの歌みたいなのもなんか意味ありげで、少し気になる感じで終わっています。ただ、次の巻ではすかされることも多い作者さんなのであんまり意味はないのかもしれないけど。
巻末には、朝衣と近江の短編が収録されています。
次のヒロインは、朧月夜さんとのことなんですが、どんなエピソードの人かわからないです。若紫とかはネタになったりするので有名ですが。週間源氏物語みたいな雑誌がでてるので読んでみるのもいいかもしれないですね。

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野村さんの小説の感想は、こちら。
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