小説:クドリャフカの順番

クドリャフカの順番 を読みました。米澤穂信さんの古典部シリーズの3巻目です。今回は、文化祭でのお話になります。古典部で文集(氷菓)を作ったのですが、ちょっとした手違いがあって...という話と、文化祭の最中に犯行声明を残して、色々な部活から物が盗まれるという事件の2つの話を中心にお話が進みます。
作中でも少し触れられてますが、今回の謎を解くカギになるものが、偶然(?)に奉太郎の手に入るあたりが今一釈然としません。何か裏があるのですかね。というか奉太郎の姉は何者なんでしょうか。今までは単純にお話を動かす役割り的な感じでしたけど、今回はなんかピンポイントで放り込んできた感じです。壁新聞を意味ありげに読んでるシーンがあったので、当事者以外にも今回の件を知ってたってことなのかなぁ。
最後は、ちょっと唐突に「期待」ってキーワードが出てきて、きれいにまとまった感じでしたが、最初からそこに注意して読んでみると、なんか気づけたところとかあったのでしょうか。よく考えてみると里志とか漫研の話とはそうだったのかな。
あとは、意味ありげに出てきた総務委員会のアドレスは絶対に何かの伏線だと思ったのですが、アドレスのほうはどうでもよかったみたいですね。

とりあえず、次の遠まわりする雛は注文しました。これを読んじゃうと文庫で出てる分は終わりになっちゃいますね。単行本ではもう一冊でてるみたいだけど、できたら文庫で読みたい感じでしょうか。アニメ化にあわせて出てくれるといいんですけど。

米澤穂信さんの小説の感想はこちら。
春期限定いちごタルト事件
夏季限定トロピカルパフェ事件
秋期限定栗きんとん事件〈上〉
秋期限定栗きんとん事件 下
儚い羊たちの祝宴
さよなら妖精
氷菓
愚者のエンドロール


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Kindle版です。ライトノベル系だと、角川、富士見ファンタジア文庫、MFJ文庫がKindleストアに出してるみたいですね。

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