小説:オブザデッド・マニアックス

オブザデッド・マニアックス を読みました。ゾンビもののお話になります。豚は飛んでもただの豚?2を読んで、そういえば、前にほうかごのロケッティアって結構いい青春ものの小説を読んだなぁと思って、作者さんの名前で検索したら2巻ほど新作が出てたので買って読んでみました。ほうかごのロケッティアは面白い小説でしたが、今思い返してみると単純にいい青春ものってくくりではなかったかもしれません。

感想としては怪作というか、すごく面白いお話でした。前情報なしに本作を読んだのですが、序盤から登場人物の設定がありきたりな感じだなぁと思って読んでいたら、あれよという間にゾンビが現れてサバイバルものになり、そこから更に闘争物っぽくなったりで、かなり予想外の展開でした。最後は、いい意味でライトノベル的というか落ち着くところに落ち着いた感じです。
ゾンビもののテンプレートとかよくわからないのですが、表面的な怖さだけが売りのホラーってわけでもないのでしょうか。今度、原作というか昔のゾンビの映画を見てみようかなぁという気にさせるくらい、ゾンビの話が出てきます。個人的に覚えてるのが子供の頃にやってたバタリアンのシリーズで、今考えるとコメディーホラーだった気もしますが、子供心には結構怖かったような気がします。一番印象に残ってるのが、感染した男の人が被害を拡大しないために自ら焼却炉に入って焼かれるエピソードです。子供ながらに、自分にはまねできないなぁとか思った思い出があります。
ゾンビかどうかはともかく、男の子なら一度ぐらい妄想しそうなシチュエーションが突然現実になって、さあどうなる?ってところが見所なんでしょうか。最初は結構お調子者的になだれ込んでいきますが、自分よりさらに切れてる人物が出てきて…って感じでそこからの主人公の心理なんかも結構よかったです。この作者さんのリア充とそこからあぶれたものの捕らえ方は、少し他の作者さんとは一線分かれる感じですね。

この本が面白かったのでもう一冊買ってるほうも楽しみです。よく見ると他にも3冊ほどスマガとかいうのが出てるみたいなので、そのうち読んでみたいと思います。やっぱり作者さんの名前は結構重要かもしれないですね。ほうかごのロケッティア読んだ後は、次の作品も読みたいなぁと思ってたけど、すっかり作者さんの名前忘れてスルーしてました。

大樹連司さんの小説の感想は、こちら。
ほうかごのロケッティア
ぼくらの~alternative 1
ぼくらの~alternative~2
ぼくらの ~alternative~ 3
ぼくらの ~alternative~ 4
ぼくらの ~alternative~ 5

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