小説:“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4)

“朧月夜” ヒカルが地球にいたころ……(4) を読みました。源氏物語をモチーフにした物語の4巻目です。毎巻結構強い引きで終わるのですけど、次の巻の始まりは結構あれ?って感じで始まりますが、今回もそんな感じでした。
今回は、ヒカルのお兄さんの許婚だった是光たちにとってはひとつ先輩にあたる月夜子という女の子がメインになります。お話的には朧月夜ってことになるし、そっちのお話が大部分でしたが裏のお話というか本巻の謎という部分では六条御息所のほうがメインになるのかもしれません。
源氏物語に関してはほとんど知識(特にこの巻に関しては)ないので楽しく読めましたが、知ってる人にはまた違った楽しみ方があったのかなぁ。六条のオチはかなり予想外なところに落ちましたが、別にヒカルと六条の人がそういう関係ってわけじゃないんだろうと思うのですがどうなんですかね(女性の作者さんみたいだし)。三の宮の名前(だけ)でて来るので、もともとの設定も生きてるみたいだし。なんか手ごろに読める現代語訳の源氏物語の本とかってないかなぁ。
少しずつですがお話が進んできている感じなんでしょうか?この巻のラストはそんなに強い引きにはなってないですが、気になるところでは終わっています。というかこの巻で登場機会終わりなのかと思って読んでたんですが、まだ続くみたいですね。
本編とは別にすごく短い短編ですが、しーこの野望というのが数ページ、最後に収録されています。本編中のしーこ視点のお話ですね。
あとがきによると、ヒカルが地球にいたころのドラマCDが作成中とのことです。内容的にはオリジナルで次の巻の末摘花とリンクする話になるとか。そういえば、文学少女のCDってどんな感じなんですかね。機会があったら聞きたいなぁと思ってたんですが。

野村さんの小説の感想はこちら。
"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1)
“夕顔” ヒカルが地球にいたころ……(2)
“若紫” ヒカルが地球にいたころ……(3)
ドレスな僕がやんごとなき方々の家庭教師様な件
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“文学少女” と神に臨む作家 下
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“文学少女”と恋する挿話集 2
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“文学少女”と恋する挿話集4
半熟作家と“文学少女”な編集者
“文学少女”の後輩な僕が幽霊だったころ……

劇場版”文学少女”
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