小説:天地明察(下)

天地明察(下) を読みました。下巻では、とうとう暦作りに手を付けることになります。上巻に比べると少しダイジェストっぽいというか特に後半、大きなイベントごとを拾って進んでいくような感じになってテンポはいいけど、味気なさがあるかも。
序盤も、上巻のいろんなことを学んだり、習得して行ったりする高揚感みたいなものが少し薄まる感じで、比較的第一段階まではトントン拍子に進んで、ちょっと盛り上がりにかけたかも。この巻の見所としては、一度暦作りの事業が頓挫してからでしょうか。当然うまく行くものと思って読んでたので、あれ?どうなってるのって感じで結構面白かったです。
そちらに焦点を当てられてもあんまり面白くはならなかったかもしれないけど、暦作りに具体的に算術とかがどんなふうに関わってくるかってな感じの技術的な話は殆ど無かったですね。
作品自体はフィクションなんでしょうけど、どこらへんくらいまでは事実なのかなぁ。お話としてはかなり面白かったけど。
巻末には解説がついていて、養老孟司さんが解説を書かれています。残念ながらこの人の本は読んだことないのでどんな作品書く方なのかは全然知らないですが。
どちらかというと、解説をネタに言いたいこと書いてる感じかなぁという解説でした。

全然関係ないけど、昔ベーシックの本とか買うと、カレンダーを作成するプログラムとか絶対乗ってましたね。当時は印刷されてるコードを意味も考えずに打ち込んでただけでしたけど、あれはなんか計算とかして作ってたのかなぁ。うるう年とかもちゃんと勘案してたのだろうか。

冲方丁さんの小説の感想は、こちら。
マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉
マルドゥック・ヴェロシティ 2
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マルドゥック・フラグメンツ
マルドゥック・スクランブル 圧縮
マルドゥック・スクランブル 圧縮 (Blu-ray)
マルドゥック・スクランブル 燃焼
天地明察(上)



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2012-05-18
冲方 丁
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Kindle版です。角川も力入れてるのでしょうか。作品によって、本とKindle版の値段の差はまちまちみたいですね。

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