小説:スプライトシュピーゲルIV テンペスト
スプライトシュピーゲルIV テンペスト を読みました。MSSの特甲児童がメインのシュピーゲルシリーズの4巻目です。尻上がりに面白くなってきたシリーズですが、スプライトのシリーズはこの巻でラストであとはテスタメントのシリーズに続く感じなのかな?
マルドゥック・スクランブルの映画が公開されるときに、テスタメント・シュピーゲルの続きが出るかもみたいな情報があったけど、その後あまり話しは聞かないですね。別段筆の遅い作家さんでもないと思うけど、書く暇がないとかなんでしょうか。
4巻は、鳳と冬真の休日を描いた短編(前・後編)とメインの長編と小話(前巻でもあった作中の冬真の夢オチ)が収録されています。
短編の方は、ラブコメっぽいギャグものなのかなぁと思わせといて、最後は結構いい話で終わりました。雛が鳳と冬真の関係を気にしてるっぽい描写が今まで結構あったのですが、そこら辺のオチ的な部分も少し入っています。
長編の方は、アフリカで起きた虐殺事件の戦犯としてある国の将軍を国際裁判にかけることになるのですが、その証言台に立つ6人の証人たちの護衛にMSSが参加して…という感じでお話が始まります。一方で、中国からの亡命者が乗ってきた戦闘機が着陸した空港でも騒ぎが起きて、こちらはMPBが対応してとなるのですが、一見関係ない2箇所で起きた事件が実はひとつの事件につながっていて、鳳と涼月がお互いの情報をやり取りしながらお話が進んでいきます。
6人の証人たちの紹介も兼ねてたのだと思いますが、MSSの特甲児童とニナを含めた10人でゲームをすることになるのですが、これが結構面白かったです。お話の方は、証人を守りきれず一人、また一人殺されていって、無力感にさいなまれる展開が続くのですが、最後は徐々にすごく高揚感のある展開になって面白かったです。この事件の真相も全然予想しない展開になって、そう来るのかぁ!って感じでした。
オイレンシュピーゲルの方の4巻は、この巻と同時進行で進んでいた空港側の事件の話になるのだと思います。この巻を読んでしまうと、物語全体のオチはもう分かってしまいまっていて、少しもったいないところもあるのかと思うけど、結論だけしか知らされてない涼月側の状況も多分出てくると思うので、楽しみと言えば楽しみです。
正直1巻目を読んだ時点では読みにくい文章も手伝って、あんまり期待してなかったのですが、さすが冲方という感じですごく面白いお話になりました。とりあえずは、次にオイレンシュピーゲルの4巻を読んで、テスタメントシュピーゲルへって感じですね。読み終わる頃に続きが出ててくれるとラッキーな感じなんですが。
冲方丁さんの作品の感想は、こちら。
・マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉
・マルドゥック・ヴェロシティ 2
・マルドゥック・ヴェロシティ 3
・マルドゥック・フラグメンツ
・マルドゥック・スクランブル 圧縮
・マルドゥック・スクランブル 圧縮 (Blu-ray)
・マルドゥック・スクランブル 燃焼
・マルドゥック・スクランブル 燃焼 (Blu-ray)
・マルドゥック・スクランブル 排気
・天地明察(上)
・天地明察(下)
・OUT OF CONTROL
・スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1)
・オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)
・オイレンシュピーゲル弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!(2)
・スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2)
・オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder (3)
・スプライトシュピーゲル III いかづちの日と自由の朝 (3)
マルドゥック・スクランブルの映画が公開されるときに、テスタメント・シュピーゲルの続きが出るかもみたいな情報があったけど、その後あまり話しは聞かないですね。別段筆の遅い作家さんでもないと思うけど、書く暇がないとかなんでしょうか。
4巻は、鳳と冬真の休日を描いた短編(前・後編)とメインの長編と小話(前巻でもあった作中の冬真の夢オチ)が収録されています。
短編の方は、ラブコメっぽいギャグものなのかなぁと思わせといて、最後は結構いい話で終わりました。雛が鳳と冬真の関係を気にしてるっぽい描写が今まで結構あったのですが、そこら辺のオチ的な部分も少し入っています。
長編の方は、アフリカで起きた虐殺事件の戦犯としてある国の将軍を国際裁判にかけることになるのですが、その証言台に立つ6人の証人たちの護衛にMSSが参加して…という感じでお話が始まります。一方で、中国からの亡命者が乗ってきた戦闘機が着陸した空港でも騒ぎが起きて、こちらはMPBが対応してとなるのですが、一見関係ない2箇所で起きた事件が実はひとつの事件につながっていて、鳳と涼月がお互いの情報をやり取りしながらお話が進んでいきます。
6人の証人たちの紹介も兼ねてたのだと思いますが、MSSの特甲児童とニナを含めた10人でゲームをすることになるのですが、これが結構面白かったです。お話の方は、証人を守りきれず一人、また一人殺されていって、無力感にさいなまれる展開が続くのですが、最後は徐々にすごく高揚感のある展開になって面白かったです。この事件の真相も全然予想しない展開になって、そう来るのかぁ!って感じでした。
オイレンシュピーゲルの方の4巻は、この巻と同時進行で進んでいた空港側の事件の話になるのだと思います。この巻を読んでしまうと、物語全体のオチはもう分かってしまいまっていて、少しもったいないところもあるのかと思うけど、結論だけしか知らされてない涼月側の状況も多分出てくると思うので、楽しみと言えば楽しみです。
正直1巻目を読んだ時点では読みにくい文章も手伝って、あんまり期待してなかったのですが、さすが冲方という感じですごく面白いお話になりました。とりあえずは、次にオイレンシュピーゲルの4巻を読んで、テスタメントシュピーゲルへって感じですね。読み終わる頃に続きが出ててくれるとラッキーな感じなんですが。
冲方丁さんの作品の感想は、こちら。
・マルドゥック・ヴェロシティ〈1〉
・マルドゥック・ヴェロシティ 2
・マルドゥック・ヴェロシティ 3
・マルドゥック・フラグメンツ
・マルドゥック・スクランブル 圧縮
・マルドゥック・スクランブル 圧縮 (Blu-ray)
・マルドゥック・スクランブル 燃焼
・マルドゥック・スクランブル 燃焼 (Blu-ray)
・マルドゥック・スクランブル 排気
・天地明察(上)
・天地明察(下)
・OUT OF CONTROL
・スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1)
・オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)
・オイレンシュピーゲル弐 FRAGILE!!/壊れもの注意!!(2)
・スプライトシュピーゲル II Seven Angels Coming (2)
・オイレンシュピーゲル 参 Blue Murder (3)
・スプライトシュピーゲル III いかづちの日と自由の朝 (3)
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