本:Jクラブ強化論

Jクラブ強化論 を読みました。前にエルゴラで柏担当だった田中さんが書かれた本です。強化論ってなってるけど、構成としては各クラブの強化担当の人のお話って感じですね。ここら辺は前でたネルシーニョの本とかと一緒でそんなにタイトルと合致してないかなぁという感じかも。
初めに、今のJクラブが置かれている現状の説明があって、各クラブの強化担当のお話、最後の一人は代理人の人の話になっています。
読み物としてすごく面白かったです。柏の話なら普通にニュースで読んだりはするけど、他クラブの話とかはわからないというか聞かないからよくわからない話だし。
紹介されてるクラブは、浦和、FC東京、G大阪、甲府、小見さん(元柏)、水戸、名古屋、代理人(稲川さんって人)って感じになっています。
昔別のクラブにいた人の話ではそのクラブの話も少し出てきますね。FC東京の人だと大分、水戸の人だとFC東京、甲府の人だと大宮、久米さんのところでは少し柏の話とか。
柏の小見さんの話は、やめるときにエルゴラとかにもロングインタビューがあったし、被る話も多かったかも。フランサの話とかはあんまり出てなかったでしょうか。絡みで北嶋の話も軽く触れられてます。
J2の下位のクラブでネルシーニョが監督になっても同じような結果にはならなかったって辺りの話は少し面白かいなぁと思いました。逆にネルシーニョ以外の監督が2010年の柏を率いても同じように結果は出せないのかなぁとも思うけど。
お話的には浦和と水戸の人のお話が面白かったです。浦和が独立採算制でやってるの知らなかったし(ニュースとかになってたかもしれないけど覚えたなかったです)、そういうの事情がわかるだけでも結構いいかなぁと思いました。逆に田中さんとあんまり接点のないところとかなのかG大阪あたりは内容が薄いかなぁという感じだったかも。去年の降格とかはネタになりそうな感じでしたが。
どこのクラブも育成には力を入れないとという感じみたいです。出て行く若手は多いので、取るところの話ですね。柏はそこら辺が強みだとは思うけど、柏のところは小見さんだったのでそこら辺の話はでませんでした。
久米さんのところの話は、久米さんの自著で出てた話と被る感じですね。
各クラブの強化担当でやらなきゃいけないことは結構違うんだなぁという感じです。ネルシーニョの話と同じで例えば、久米さんが水戸あたりに行っても同じように仕事はできるのかなぁというのは少し感じました。あるところからお金を引き出す技術みたいな話だと、そもそもどこにお金があるのって話になるし。久米さんのメソッドは今の柏にも残ってるんですかね?

方法論とかの実践書ではないので(そんなものがあったら苦労しない?)、そういうのを期待するとあれ?ってなるかもしれないですが、単純に読み物として面白かったです。サッカーの記事を書いてる方なので、サッカーの競技よりなお話の本になるのかなぁと思って買ったけど、クラブ運営的なお話がメインな感じでした。

サッカー関係の本の感想はこちら。
実況席のサッカー論
J2白書 2010
続・実況席のサッカー論
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ネルシーニョ すべては勝利のために
人を束ねる
争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール
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センターバック専門講座
サッカー審判員 フェルティヒ氏の嘆き
銀河へキックオフ! ! 1
銀河へキックオフ!! 2
銀河へキックオフ!!3 完結編
風のダンデライオン 銀河のワールドカップ ガールズ (銀河のワールドカップ)
銀河のワールドカップ
サッカー批評(61)
サッカー批評(62)
Jクラブ強化論
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