小説:終物語 (上)

終物語 (上)  を読みました。物語シリーズの最新刊になります。最近の物語シーズの中ではあんまり話も脱線しないしミステリー仕立て?で面白かったです。
書き始めたら長くなり過ぎて分冊になったとのことです。結構、キリの良い所で終わってる感じですが、次の巻はこのお話の続きではないのですかね?

内容は、暦の過去に関わるお話になっています。過去の話だけど、今までのシリーズのお話じゃなくて、まったく描かれてないお話になっています。なぜか暦がまったく忘れてしまっている過去のお話です。
暦の高1時代に関わるお話から始まって、中学時代、小学校時代に関わるお話と続きます。暦の同行者として、前2つが忍野扇、最後が羽川が同行することになります。
暦自体はすっかり過去の話を忘れてる設定なので、てっきり扇が洗脳かなんかででっち上げたお話なのかなぁと途中まで思ってたけど、さすがにそんなオチではありませんでした。

・おうぎフォーミュラ
 暦が高1のときに起きた学級会の真相を探るお話。怪異のせいで?教室閉じ込められた暦と扇で、件の学級会で話し合った事件の真相に二人で迫る(暦の記憶を取り戻す)話になります。この学級会、参加したクラスのメンバー全員の紹介があったり、初めちょっと面食らいました。人数多すぎだし、なんか真相を解くには情報足りなすぎだし(前編に渡ってそんな感じですが)、あんまり推理とかする気にはならない感じですが、最後はちょっと予想外の展開でした。それと、この話(というか中の登場人物)が続くとも思いませんでした。

・そだちリドル
 暦が中学の時の話で、なんで暦が数学が得意なのかってあたりのお話になっています。こちらも暦と扇で暦の過去に起きたことを調べることになります。そだちっていうのが前の話にも老倉 育のことになります。この巻は彼女のものがりでもありますね。

・そだちロスト
 老倉育の物語のオチになります。なんとなくオチはわかったけど、老倉自身も気づいてないってオチだとは思いませんでした。ここでは扇に代わって、暦と羽川でことに当たることになります。最後のメッセージはなんて買いてあったのですかね。全ての約束を守ったってあったけど、学校に来る以外の約束もあったのでしょうか(数学の問題とか?)。

とくに今後のスケジュールとかは出てなかったけど、今月は悲報伝が出る予定ですね。
全然関係ないけど、スーパーダッシュ文庫の12月新刊予定にR.O.Dが出てますね。今さらほんとに出るのでしょうか。もう内容忘れちゃってるので読みなおしておいたほうがいいのかなぁ。予定通りには出なさそうな気もするけど。

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