小説:夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女 を読みました。森見登美彦さんの小説になります。同じ作者さんの四畳半神話大系と登場人物が少しリンクしてる感じの小説になっています。

お話は、黒髪の乙女に片思いをしてる先輩が盛大に空回りしつつ実はちょっとずつ印象に残っていってて…ッて感じで展開する恋愛小説?になっています。そんな二人の周りに、羽貫さん、樋口師匠、古本屋の店主、映画サークルの代表など四畳半神話大系でお馴染みの面々が絡んでくる感じです。
4章構成になっていて、お酒を飲んで回る話、古本市のお話、学園祭の話、風邪が流行してる話を、先輩と黒髪の乙女の視点をぐるぐると繰り返しながら進んでいく感じになっています。

この小説も面白かったです。どちらかというと文章を楽しむ方に比重を置いた小説なのかなぁというのは他の森見さんの小説と変わらない感じですかね。ただ、先輩が気づいてないだけでお話が進むごとに段々、黒髪の乙女の方に先輩の印象は残っていってるって感じお話は進んで行ってると最後まで読むと分かる感じにはなっています。呼んでる途中はどこに向かってる小説なのかなぁとか思ってたので、前にも後ろにも進まないタイプのお話なのかなぁと思っていました。
解説?は、羽海野チカさんが手書きのコメントとイラストで2ページほどダイジェストっぽい(ご本人が好きな)シーンをこれでもかという密度で載せられています。

結構、森見さんの小説は文庫化されてるみたいですね。とりあえず、四畳半見聞録を読む前に【新釈】走れメロス 他四篇は読んどいた方がいいみたいな書評があったので、先にそっちを読もうかと思います。

森見登美彦さんの小説の感想は、こちら。
有頂天家族
四畳半神話大系
ペンギン・ハイウェイ
夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
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森見 登美彦
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