小説:峡谷の昆虫人 - ドラル国戦史 (4)

峡谷の昆虫人 - ドラル国戦史 (4) を読みました。4巻目になります。ヴェルタンの南の国のエピードに決着が付きます。敵を殲滅するための伏線?を1巻通して張った割にはちょっと予想外な展開で幕切れとなりました。パターンと言われればパターンなのかもしれないけど。

この巻も少し進行は遅めな感じでした。既に出てきたエピソードを他の登場人物の視点で語る感じで繰り返すので。東西南北の4神とは別に読者以外には謎の人物が現れて助力してくれることになります。そのまま好意的に終るのかどうかは次の巻に続く感じです。
ヴラ-の軍勢とジャルカンがトログから招き入れた教会の軍勢との2方面から攻められることになりますが、そちらはそれほど危機な感じにはならず。ヴラ-の軍勢の方が、前回の失敗を踏まえて進化?してきてこれからの戦いに少し苦労が強いられてくるのかなぁという不安要素が出てきました。今の流れのままだと単純に東西南北で楽勝の4連勝となってしまうので、ハードルを上げた感じなのかも。
本編の流れとは別に面白いところでは、ドラル国の人たちとマーグ、トログから来た協力者たちとの連帯的な関係ですね。ドラルだと、長弓、赤ひげ、オマーゴ、マーグはうさぎ、トログはケセロ。どうやら、次の戦い(ダレイネの北か、アラシアの東かわからないけど)も同行する流れになりそうなので、そこら辺も楽しみです。

シリーズの感想は、こちら。
四方を統べる神―ドラル国戦史〈1〉
蛇民の兵団―ドラル国戦史〈2〉
神託の夢 - ドラル国戦史 (3)

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