小説:アルスラーン戦記〈14〉天鳴地動

アルスラーン戦記〈14〉天鳴地動 を読みました。14巻目になります。当初の予定(当初っていつだ?)では、全14巻くらいだったと思いますが、この巻では決着は付きません。終わらせる予定はあるのかなぁ。予定だと次はタイタニアの続きを書かれるらしいですけど。

ずっと待っていたわけではないので、あまり実感はないですが、6年ぶりの刊行になるとのこと。私が蛇王再臨を読んだのは11年の11月頃みたいなので、2年半振りくらいになるのかな?

お話は、また各地を転々としながら進む感じです。
まずは、魔軍の襲撃からパルス軍が避難して空城となったペシャワールに、ラジェンドラのシンドゥラ軍とチュルク軍、魔軍の三つ巴(にはならない)の戦いからスタート。
魔軍は一気にパルス全土に襲いかかるのかなぁと思ったら、チュルクを平定するために北へ。復活して大暴れするのかと思われたザッハークは、未だ準備期間のようでパルス全土に地震を起こす程度。
新天地で復活したと思われたヒルメスの流浪の旅は終わらず、どうやら次回は旧交を温める出会いがありそうな予感。
アルスラーンの側では、十六翼将の幾人かが帰らぬ人となります。田中さんの作品だし、容赦なく欠けていくのは織り込み済みですが、なんとなく呆気無い退場が多くて、そういう意味でなかなか緊張感があるのかも。とりあえず、この巻はここで打ち止めかなぁと思って読んでたら、最後にもう一人追加となりました。

流れとしては、被害を恐れて少し躊躇していたアルスラーンが動き出す流れになるのですかね。ヒルメスは安住の地を得たのかなぁと思ったけど、この先まだパルスの話しに絡んできたりするのでしょうか。昔田中さんのインタビューか何かで本来ならヒルメス(の立場の人物が)主人公みたいな記事を読んだ覚えがあるけど、登場人物の中では一番波瀾万丈な人生を歩んでいるのかもしれません。

生きてるうちに続きが読めるかなぁとか思ってたけど、案外次もあっさり出たりするかなぁ。今回も意外に速く(1年間違えてたわけではないと思いますが)執筆が終わったらしいですし。

田中芳樹さんの小説の感想は、こちら。
ラインの虜囚
月蝕島の魔物 (Victorian Horror Adventures)
髑髏城の花嫁 (Victorian Horror Adventures 2)
蘭陵王
アルスラーン戦記〈1〉王都炎上
アルスラーン戦記〈2〉王子二人
アルスラーン戦記〈3〉落日悲歌
アルスラーン戦記〈4〉汗血公路
アルスラーン戦記〈5〉征馬孤影
アルスラーン戦記〈6〉風塵乱舞
アルスラーン戦記〈7〉王都奪還
アルスラーン戦記〈8〉仮面兵団
アルスラーン戦記〈9〉旌旗流転
アルスラーン戦記〈10〉妖雲群行
アルスラーン戦記読本
アルスラーン戦記〈11〉魔軍襲来
アルスラーン戦記〈12〉暗黒神殿
アルスラーン戦記〈13〉蛇王再臨
魔境の女王陛下 薬師寺涼子の怪奇事件簿
タイタニア〈1〉疾風篇
タイタニア〈2〉暴風篇
タイタニア〈3〉 旋風篇
タイタニア4<烈風篇>


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