小説:レアリアI

レアリアI を読みました。彩雲国物語の雪乃紗衣さんの新刊になります。新刊の発売予定で本作自体は見つけていたのですがお名前忘れてて見逃していました。イラストの何とかカイリさんは字面的に覚えていたのですが。
ちょっと取っつきづらい小説でした。木更津にも札幌にも持っていって読む時間はいくらもあったのですが。金曜日の夜から毎晩遅く、朝早いのが続いたので眠気に勝てず。
お話としては、幼なじみの3人組がそれぞれ分かれて戦った大きな戦の休戦期間がそろそろ終わるというところからスタート。物語自体は、先の幼なじみの次の世代が中心に進む感じになっています。
3人組の一人魔女オレディアに拾われた少女ミレディアは、魔女家の代表として休戦期間延長を申し出るために都に行くことになります。都には主戦派の一派がいて次代の皇子を推していて、休戦派の魔女家としては後見人のいない皇子をミレディアと結婚させて休戦継続に持ち込もうとするのですが…という展開になっています。
結構頻繁に過去の話にもどる構成になっていて、読んでいてあれ?これは過去の話なのかな?ってなるのが何度かありました。ちょっと読みづらいというか彩雲国物語ほどすらすら読めなかった感じ。あっちはアニメから入って登場人物の人間関係がわかった状態で読み始めたというのもありますが。
巻頭に人物紹介のページがあるのですが、序章のあたりは完全に過去の話でイラストと年齢違うしむしろ少し混乱しました。とっかかりの巻ということで、結構登場人物も多かったですし。
最初の方は、物語世界内のルールや役割にただ縛られてる感じの展開でしたが、最後の方は流れはともかく登場人物たち(おそらくこれからメインになるであろう二人)が流れはともかく、自分の意志で選択していく形になって少し面白くなってきたかなぁといところで、次巻に続くとなります。ちょっと面白くなるまでのページが長い感じですね。
おそらく、前の世代の幼なじみ3人と主役の世代の3人の関係が重なる形で進んでいくのかなぁという一巻目でした。
少し気になったのが、全体的にシリアスな話だけどコミカルな描写のバランス悪いかなぁというのと東洋っぽいものと西洋?っぽいものが結構入り乱れてるのかなぁというあたり。敵国のイメージが東洋っぽいイメージみたいなのですが。

ちょっと想像していたのとは異なる感じですが、とりあえず次の巻くらいまでは読んでみようと思います。

雪乃紗衣さんの小説の感想は、こちら。
彩雲国物語 漆黒の月の宴
彩雲国物語 朱にまじわれば紅
彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計
彩雲国物語 心は藍よりも深く
彩雲国物語 光降る碧の大地
彩雲国物語 藍より出でて青
彩雲国物語 紅梅は夜に香る
彩雲国物語―緑風は刃のごとく
彩雲国物語―青嵐にゆれる月草
彩雲国物語―白虹は天をめざす
彩雲国物語―隣の百合は白
彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく
彩雲国物語 黒蝶は檻にとらわれる
彩雲国物語 黄粱の夢
彩雲国物語 暗き黄昏の宮
彩雲国物語 蒼き迷宮の巫女
彩雲国物語   紫闇の玉座(上)
彩雲国物語 紫闇の玉座(下)
彩雲国物語 運命が出会う夜
彩雲国秘抄 骸骨を乞う
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レアリアI (新潮文庫)
新潮社
2014-08-28
雪乃 紗衣
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