小説：サクラコ・アトミカ

サクラコ・アトミカ　を読みました。とある飛空士シリーズの犬村小六さんの新刊と呼ぶには少し日がたってしまいましたが、新刊です。新刊の一覧を見るとき、だいたいこのレーベルにはあの作家さんいるなぁとか思いながら眺めるので、今までとは別の出版社から出されると見逃しちゃったりが多いです。

お話は、囚われのお姫様と牢番の男の子の恋物語になっています。今一つ設定に文章以上の説得力が感じにくくて、ちょっと個人的にはすべってるかなぁという感じの小説でした。台詞回しもわざとなのかほｔんどの登場人物が少し幼い感じで、雰囲気にあってなかったかも。ちょうど西尾維新の小説読んだ後だったので、あの台詞劇は実は小説として成立させるの難しいものだったりするのかなぁとか思いました。
お話の方はちょっと突飛な設定で、お姫様の美しさを（科学的に？）に利用して、世界を滅ぼそうとする丁都の知事を悪役に据えて、二人の物語が展開していく感じになっています。途中であっさりばらされますが、序盤は二人の話とお姫様を取り返しにくる謎の怪獣とそれを迎撃する警備隊の話が平行で進んでいて、あっそういうことかという風になります。文章のトリックですね。

つまらなくはなかったけど、個人的にはあらが気になった感じがあるかも。星海社文庫の文庫本買うの初めてではないとおもうけど、この小説、中のイラストがカラーだったり少しこっています。ここの文庫本はみなそうなのですかね。

犬村小六さんの小説の感想は、こちら。
・とある飛空士への追憶
・とある飛空士への恋歌
・とある飛空士への恋歌 2
・とある飛空士への恋歌3
・とある飛空士への恋歌 4
・とある飛空士への恋歌 5
・とある飛空士への夜想曲 上
・とある飛空士への夜想曲 下
・とある飛空士への誓約 1
・とある飛空士への誓約 2
・とある飛空士への誓約 3
・とある飛空士への誓約 4
・とある飛空士への誓約 5
・とある飛空士への誓約 6
・映画：とある飛空士への追憶
・映画：とある飛空士への追憶(Blu-ray)
・レヴィアタンの恋人
・レヴィアタンの恋人 2
・レヴィアタンの恋人 III
・レヴィアタンの恋人 4

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サクラコ・アトミカ (星海社文庫)
講談社
犬村 小六

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