小説:アルジャン・カレール 革命の英雄、或いは女王の菓子職人〈下〉

アルジャン・カレール 革命の英雄、或いは女王の菓子職人〈下〉 を読みました。野村美月さんの今月の新刊で、上下巻同時発売になっています。上巻の感想は、こちら

上巻のエピソードが結構よかったので、それと比べると少しちょっとトーンダウンな感じはあったかも。
革命戦争の英雄(というか有名な戦士?)が戦争のあと菓子職人になっていて…というのを劇作家の主人公視点で書いてる感じの小説になっています。後半はそうでもないかな?ちょっとオーギュストの出番が少なくなったし。

下巻も4話ですが、ラストの1話が全体の半分くらいな感じですね。5話が政略結婚で他国に嫁ぐ令嬢のお話、6話が元上司のバルトレオン将軍のお話、7話が劇作家のオーギュストと菓子職人アルジャンとの話、8話がバルトレオン将軍が敗れた後の国際会議のお話になっています。
6話が短いお話でしたが結構よかったです。最後のやつはウィーン会議が元ネタな感じなんですかね。ちょっとお菓子が果たす役割にどれくらい説得力を感じるかという辺りで感想がわかれるお話なのかも。
帯にヒストリカルファンタジーと銘打ってるので、ちょっと目指した方向が違うのかもしれないけど、もっとこじんまりとしたお話のほうが個人的には面白かったかもしれないですね。

女王や劇作家も良いキャラだったし2巻だけだともったいない感じですが、綺麗にまとまったし仕方ない感じでしょうか。書くのにあたって調べ物とかも大変みたいだし。

あとがきによるとこれがぽっしゃって急遽企画したのがヒカルが地球にいたころになったそうです。かなり方向性は違う感じですよね。

野村さんは今月も新しいお話の本が出て、来月は吸血鬼~の続きが出る予定になってますね。今年は7月が出なかっただけで、3月から毎月新刊がでてますね。来年とはしばらくでない感じなんでしょうか。


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アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈下〉 (ファミ通文庫)



野村美月さんの小説の感想は、こちら。
アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈上〉
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