小説:裏窓クロニクル
裏窓クロニクル を読みました。友桐夏さんの新刊になります。単行本はかさばるのであまり好きではなかったのですが、多分待てても文庫化はされないだろうなぁと思って購入しました。
ちょっと癖のある書き方をされる作家さんで、前作の星を撃ち落とすは正直あんまりおもしろくなかったかなぁという感じでしたが、今回は面白かったです。癖があるのは相変わらずでしたが。
連作形式7話で構成される小説になっています。1話目があって、2話目が全然違う話になって???となりましたが、2話目以降はそれぞれ少しずつつながりがあって、最後に全部のお話がつながるような構成になっています。
1話目はとある権力者の家の少年、少女たちの物語になります。一族に願いを叶えてくれる魔女とよばれる女性がいて、奏子という女の子の願いを軸にお話が進んでいって、魔女の真意?が明らかになるというところで終わります。
2話目は、打って変わって、物語を作るのが好きな女の子のお話。
3話目は、やられたらやり返すという女の子の復讐劇の顛末なお話。
4話目は、数年前に死んだ友人の母親が亡くなって、死ぬ前に娘は同級生の男の子に殺されたというビラを撒いていて…ということで真相を解き明かす女の子のお話になっています。
5話目は、ホテルでブライダル関係の仕事をしている女性が鍵をなくしてしまうのですが…という話。
6話目は、ホテルのオーナーと真相を解き明かす少女(がこの話のときには成人している)のお話。4話の解決編みたいなお話。
7話目は、ホテルの話から1話目の真相につながるようなお話。
ここにあまり関係ないと思われていた各話が、2話以降時間が経過するごとに段々、登場人物が被ったり、伏線を張ってあったりで、徐々に繋がっていく感じになっています。この人が前の話のあの人なんだぁみたいなところが面白いところかも。
少し癖があって、大したヒントもなく登場人物が真相を言い当てたり(他の可能性を考慮してない感じだったり)、ここら辺をうまいこと飲み込めるのかってあたりが、合う合わないの境目なのかも。
個人的によくわからなかったのが物語を作るのがうまい淑乃(というか父親)がどう巻き込まれていったのかが今一よくわからなかったかなぁという感じ。表向き見せしめということだったんでしょうけど。
友桐夏さんの小説の感想は、こちら。
・楽園ヴァイオリン クラシック ノート
・星を撃ち落とす
裏窓クロニクル
ちょっと癖のある書き方をされる作家さんで、前作の星を撃ち落とすは正直あんまりおもしろくなかったかなぁという感じでしたが、今回は面白かったです。癖があるのは相変わらずでしたが。
連作形式7話で構成される小説になっています。1話目があって、2話目が全然違う話になって???となりましたが、2話目以降はそれぞれ少しずつつながりがあって、最後に全部のお話がつながるような構成になっています。
1話目はとある権力者の家の少年、少女たちの物語になります。一族に願いを叶えてくれる魔女とよばれる女性がいて、奏子という女の子の願いを軸にお話が進んでいって、魔女の真意?が明らかになるというところで終わります。
2話目は、打って変わって、物語を作るのが好きな女の子のお話。
3話目は、やられたらやり返すという女の子の復讐劇の顛末なお話。
4話目は、数年前に死んだ友人の母親が亡くなって、死ぬ前に娘は同級生の男の子に殺されたというビラを撒いていて…ということで真相を解き明かす女の子のお話になっています。
5話目は、ホテルでブライダル関係の仕事をしている女性が鍵をなくしてしまうのですが…という話。
6話目は、ホテルのオーナーと真相を解き明かす少女(がこの話のときには成人している)のお話。4話の解決編みたいなお話。
7話目は、ホテルの話から1話目の真相につながるようなお話。
ここにあまり関係ないと思われていた各話が、2話以降時間が経過するごとに段々、登場人物が被ったり、伏線を張ってあったりで、徐々に繋がっていく感じになっています。この人が前の話のあの人なんだぁみたいなところが面白いところかも。
少し癖があって、大したヒントもなく登場人物が真相を言い当てたり(他の可能性を考慮してない感じだったり)、ここら辺をうまいこと飲み込めるのかってあたりが、合う合わないの境目なのかも。
個人的によくわからなかったのが物語を作るのがうまい淑乃(というか父親)がどう巻き込まれていったのかが今一よくわからなかったかなぁという感じ。表向き見せしめということだったんでしょうけど。
友桐夏さんの小説の感想は、こちら。
・楽園ヴァイオリン クラシック ノート
・星を撃ち落とす
裏窓クロニクル
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