小説:銃姫 11 ~The strongest word in the world~

銃姫 11 ~The strongest word in the world~ を読みました。とうとう最終巻です。発売から1巻の発売が2004年らしいので10年近くかけて読んだ算段になりますね。

スラファトから逃れて平和に暮らしていたセドリックとアンブローシアでしたが、実はバレていてセドリックの身を守るために、アンブローシアはスラファトの竜王アスコリドの元へ行き、ガリアンルードとの政治工作のために結婚させられることに。
セドリックの方は、灰海での無理がたたって魔力が回復せず、アンブローシアを見捨てて暮らすか、エルウィングを犠牲にして力を取り戻すかの選択を迫られることに。
一方、時を同じくして暁帝国では、皇帝が遷都を発表。これがフェイクで、裏ではメンカナリンの本部に強襲する準備を初めて…という感で、アスコリドとアンブローシアの結婚がメンカナリンで行われることもあって、物語は一気に収束しています。

面白かったけど、これはハッピーエンドの部類に入るもんなのかな?主要な登場人物たちにとってはハッピーエンドなのかなぁという感じだけど。武器を持っていた人から沈んでいったってエクスキューズはあったけど、ほとんど無関係の人たちは助からなかった感じになってそうですが。
銃姫の秘密や魔法、神のなりたちなど、ひと通り謎はすべて解決する形になっています。
灰海のあたりでは、ジュディット当たりがラスボスの風格があった感じだけど、最後の2巻はほとんで出番なしでした。あそこら辺からすると、ちょっとラストの展開は想像できない感じでしたね。
ラストの展開的には少し普通の物語の主人公ならあんまり取らない感じの選択だったでしょうか。水の女王がアンブローシアを守ろうとしてた段階で、セドリックが何もしなくても同じ結果になったのかもしれないけど。
結局、帝国の遷都の神託はフェイクに見せかけてフェイクじゃなかったってことになるのかな?そういう意味ではなかなかよくできたラストだったのかもしれません。

高殿円さんの小説、あと代表作っぽいのは何があるのですかね。ちょっとアマゾンで見てみたら、女の子向けの小説の方が多いのかなぁという感じだったけど。

高殿円さんの小説の感想は、こちら。
銃姫1 ~Gun Princess The Majesty~
銃姫2 ~The Lead In My Heat~
銃姫3 ~Two and is One~
銃姫 4 ~Nothing or All Return~
銃姫 5 ~The Soldier's Sabbath~
銃姫 6 ~The Lady Canary~
銃姫7 ~No more Rain~
銃姫 8 ~No Other Way to Live~
銃姫 9 ~It is Not to be "Now"~
銃姫 10 ~Little Recurring circle~

銃姫 11 ~The strongest word in the world~ MF文庫J
KADOKAWA / メディアファクトリー
2012-09-01
高殿 円
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