本:サッカー番狂わせ完全読本 “ジャイアントキリングはキセキじゃない"

サッカー番狂わせ完全読本”ジャイアントキリングはキセキじゃない” を読みました。河治良幸の本になります。サッカーライターをされてる方でいいのかな?
エルゴラで紹介されていて柏の話しもあるとのことだったので読んでみました。

国内外のジャイアントキリングな試合を取り上げた本になっています。
1試合での番狂わせな試合を「金星」、大会を通して下馬評を覆す活躍をしたチームを「躍進」と定義して結構な数の試合を取り上げています。
柏の方は10年のJ2から11年のJ1優勝にかけての「躍進」の方で取り上げられています。ただ、これを目当てに買うのだとするとちょっとがっかりな文量かも。
とりあげる試合数を多くする方に力点を入れているせいか、一つ一つの試合、チームの掘り下げは浅い感じになっています。特に当事者というか応援してたサポの立場からすると。
ただ、当時の担当記者さんだった田中さんのコメントとして、柏躍進の要因は大谷と栗澤というのが載っています。素人なので本質的な大谷、栗澤のよさはわからないけど、この二人が褒められるのは柏サポ的にはうれしいですよね。本書ではとりあげられてないけど、著者の河治さんはハリルホジッチ新監督におすすめの選手として大谷を上げてくれてる記事だかツイートをみたことがあります。ジーコの弟がちばぎんかなにかで大谷をみて中田の再来みたいなコメントだしてたり、見る人がみれば良さはわかったのだろうけど、左SBやってたころにはこんないい選手になると思ってませんでした。
なんか読み物としては面白味にかけるし、資料的には数字とかで系統だってまとめてるわけでもなく、中途半端な感じというか。読み手似とっては観戦していない試合の面白さを文章だけで伝えるのも限界があるでしょうし。
最後に、ワールドカップのコスタリカと松本山雅の話が乗っていてこちらの方は読みごたえもあって面白かったです。これくらいの記載がないと読み物としては物足りない感じですね。

完全読本というのはちょっと言い過ぎでまとめてるようでまとまってるのかなぁと感じる部分もありますが、コスタリカと松本山雅に興味のある方は楽しめるのではないでしょうか。松本のサポにとっては当然知ってて今更な話しかもしれないけど。

偶然のジャイアントキリングなんてものはプロの試合にはないのかもしれないけど(たまたま取り上げた試合にそういうものがなかっただけかもしれないですが)、この本読むと可能性は低いにせよ勝つためにできることをきちんとやったチームが勝ったという感じであんまりジャイアントキリングって感じはしないかもしれませんね。
柏の活躍も躍進ではあるけど、ジャイアントキリングとまではサポ的には思わないし。そもそも柏にせよG大阪にせよ松本山雅みたいに下から上がってきたわけじゃなくて、低迷して落ちたところから上がってきての優勝ですしね。今年松本山雅が優勝したらすごいなぁとは思いますが。
反町さんのチームとのと対戦はあんまりよかった印象がにですが(特に柏の葉の新潟戦とか)、今年はどうなりますかね。
日立台のバックスタンドの一部からは不評な田中隼磨の話も登場します。何戦だったか忘れたけど、ライン際のクリアボールを思いきり客席に蹴りつけたのが原因なのですが、個人的にはしっかり切りに行ったプレイで、そういうのが問題になるなら寧ろピッチとの距離が近いスタジアムの欠陥だよなぁと思ったので覚えていました(日立台がピッチと近いのは欠陥じゃないので、当選問題ないプレイということ)。
去年の終盤は無理をおして出場して怪我が悪化したみたいな話聞いたけど、今度の柏戦には出れそうなんですかね。


サッカー関係の本の感想は、こちら。サッカー関連の本読むの久しぶりでしたね。
実況席のサッカー論
J2白書 2010
続・実況席のサッカー論
サッカー批評(53)
ネルシーニョ すべては勝利のために
人を束ねる
争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール
サッカー批評(57)
センターバック専門講座
サッカー審判員 フェルティヒ氏の嘆き
銀河へキックオフ! ! 1
銀河へキックオフ!! 2
銀河へキックオフ!!3 完結編
風のダンデライオン 銀河のワールドカップ ガールズ (銀河のワールドカップ)
銀河のワールドカップ
サッカー批評(61)
サッカー批評(62)
サッカー批評(65)
Jクラブ強化論
サッカー日本代表の育て方 子供の人生を変える新・育成論
サッカーデイズ
絶望なんかで夢は死なない “難病Jリーガー"杉山新、今日も全力疾走。
ELGOLAZO 2013 J1総集号 2014年 02月号
サッカー批評(67)
サッカーの新しい教科書 戦術とは問題を解決する行為である
一生つかえる!サッカーのみかた
ELGOLAZO 2014 J1総集号 2015年 02月号
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