小説:つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業

つれづれ、北野坂探偵舎 感情を売る非情な職業 を読みました。河野裕の新刊になります。4月に出てたのですが、完全に見逃してました。

小説家と元編集者のコンビがおくるちょっと不思議なミステリーものの4巻目になります。今回は、幕間として現在の話が入りつつ過去の回想(5年前)の話がメインになります。
今回も面白かったです。状況としては、佐々波の恋人がまだ生きていて、雨坂はまだ事故のせいで目覚めていない時期のあたりのお話になっています。とある新人賞に応募している訳あり作家の話を軸に物語が進行しています。
本筋とはあんまり関係ないのかもしれないけど、新人賞の話とかは本好きな人間には結構面白く読めた感じでした。今度野村美月さんが出す予定の小説もここら辺のお話だったりするのですかね。
静かな雰囲気の作品で、今回なんかも別に不思議な話は入ってなくても十分面白かったかなぁという感じでしたが、本筋としてはそっちがメインなのですかね。今回も途中まで佐々波が幽霊を見れる設定を忘れて読んでました。
『タイトル未定』の作者の死の原因は、萩原が約束破って公表したとかなのかなぁと思って読んでいたので予想は外れました。そこら辺、まだ語られてない伏線とかがあったりするのですかね。佐々波が雨坂を知っていたみたいな単純な偶然だったのですかね。作中でもそんな話になってましたが。

読み終わってから帯をみて気が付きましたが、今回中に入っている広告に短編というか小話みたいなSSが掲載されています。
オールドウィンターエンドという話で、佐々波と雨坂の元に、ある幽霊から捜索物の依頼が来て…というちょっとしたお話が載っています。

そういえば、新潮文庫nexの「いなくなれ、群青」の続きって今月でる「その白さえ嘘だとしても」なんですかね。新しいシリーズか何か何でしょうか。知念実希人さんの小説はもう3巻目が出るみたいですが、雪乃紗衣さんの本とか続きどうなってるのかなぁ。

河野裕さんの小説の感想は、こちら。
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