小説:改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ

改貌屋 天才美容外科医・柊貴之の事件カルテ を読みました。知念実希人さんの小説になります。今月集英社新潮社から新刊出るなぁと思って著者名で検索したら、こっちも引っかかったので一緒に注文したけど、こっちだけ先に届いたので読みました。結構面白かったです。

前半は、凄腕の美容外科医が色々事情のある患者さんに整形手術を施してくお話で、後半が外科医の過去のお話というか過去に起きた事件絡むお話になっています。
美容外科医が開いているクリニックに新任の麻酔医がやってきて、その麻酔医の視点(読者視点)で物語が進む感じになっています。
前半は、今の妻の顔を亡き妻の顔に整形してほしいという話、横領を働いたヤクザの逃亡を助けるため整形をする話、整形を繰り返したけど落ちぶれてしまった女優からの整形依頼の話になっています。
後半は、美容外科医の弟子が4年前に連続で整形した患者を殺害する事件を起こして行方不明になっていたのでしが、また同様の手口事件が発生して…ってな感じのお話になっています。
整形ものなので誰かが入れ替わりになってるのだろうなぁと思って読んでいましたが、ちょっと予想とは違いました。神楽と女の子が運ばれた先の先生を入れ替えたのかと思って読んでたので。初めの方は一色さんの旦那が犯人なのかと思って読んでたし(こちらは比較的速く違うとわかりますが)。

幻冬舎文庫のキャラクターノベルというレーベルの小説のようですが、そんなにライトノベルっぽい小説でもないですね。ちょっとラストの展開とかがむりくりっぽい辺りが一般小説ではない感じなのでしょうか。登場人物の年齢も上めだし、あんまり若い人向けの小説ではない感じもします。
基本的に検死?する医者が目視で判断しちゃうと、医学的な本人確認とかってしないものなんですかね。なにをもって本人とするのかというのもありますが。(そもそもスタートにしてからがDNA鑑定的なものでわからんのかなぁというのもあるでしょうか。そんなにDNA鑑定というもの万能なものかわからないですけど。

シリーズとして続けられそうだけど、これで終わりですかね。
天久鷹央の推理カルテより面白かったかもしれません。

知念実希人さんの小説の感想は、こちら。
天久鷹央の推理カルテ
天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟
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