小説:リカーシブル
リカーシブル を読みました。米澤穂信さんの小説になります。単行本で出ていた作品が文庫化されたので読んでみました。面白かったです。
お話は、青春ミステリーというと明るい感じがするのでちっと違うような気もしますが一応ミステリーものみたいです。閉塞した地方の都市に、母一人姉・弟の3人家族が引っ越してくるところから物語が始まります。弟のほうが予言めいた発言をするのですが、それが当たってしまって…という感じで物語が進んでいきます。予言が当たるというところからその地方で信じられていたタマナヒメという予言で村を救ったという伝承が絡んできて物語はちょっと意外な方向に展開しています。
ミステリー部分はなんか終盤、ジェットコースターのような勢いで進んでいって少し置いて行かれてしまった感じでした。主人公の女の子が、冷静沈着というのとは少し違うけど、冷静に物事を受け止められるタイプの人物だったので、そんなに種明かしのところは違和感はなかったけど。
どちらかというとミステリーの部分よりは、主人公の気の配り方とかそっちの方が面白い小説だったかもしれません。リアルタイムに読んだらどうかわからないけど、子供の頃、だれでも心配になるようなところが丁寧に描かれてる感じで、なんか懐かしく思い出されてた感じでした。
少し前向きなラストだけど、主人公の状況はまったく変わってはなくてどうなるのかなぁというところはありますね。続きが書かれるタイプの物語ではないのでしょうけど。
結局すべてがリカーシブルということだと、タマナヒメもずっと替え玉だったということになるのですかね。
最後に解説が付いてて、それを読むと米澤さんが書きたいと思ってたものがうまく表現出来てる感じだなぁと思いました。新潮文庫ではまだボトルネックという作品は読んでないみたいなのでそのうち読んでみたいと思います。
米澤穂信さんの小説の感想は、こちら。
・春期限定いちごタルト事件
・夏季限定トロピカルパフェ事件
・秋期限定栗きんとん事件〈上〉
・秋期限定栗きんとん事件 下
・儚い羊たちの祝宴
・さよなら妖精
・氷菓
・愚者のエンドロール
・クドリャフカの順番
・遠まわりする雛
・ふたりの距離の概算
・折れた竜骨 上
・折れた竜骨 下
・世界堂書店
お話は、青春ミステリーというと明るい感じがするのでちっと違うような気もしますが一応ミステリーものみたいです。閉塞した地方の都市に、母一人姉・弟の3人家族が引っ越してくるところから物語が始まります。弟のほうが予言めいた発言をするのですが、それが当たってしまって…という感じで物語が進んでいきます。予言が当たるというところからその地方で信じられていたタマナヒメという予言で村を救ったという伝承が絡んできて物語はちょっと意外な方向に展開しています。
ミステリー部分はなんか終盤、ジェットコースターのような勢いで進んでいって少し置いて行かれてしまった感じでした。主人公の女の子が、冷静沈着というのとは少し違うけど、冷静に物事を受け止められるタイプの人物だったので、そんなに種明かしのところは違和感はなかったけど。
どちらかというとミステリーの部分よりは、主人公の気の配り方とかそっちの方が面白い小説だったかもしれません。リアルタイムに読んだらどうかわからないけど、子供の頃、だれでも心配になるようなところが丁寧に描かれてる感じで、なんか懐かしく思い出されてた感じでした。
少し前向きなラストだけど、主人公の状況はまったく変わってはなくてどうなるのかなぁというところはありますね。続きが書かれるタイプの物語ではないのでしょうけど。
結局すべてがリカーシブルということだと、タマナヒメもずっと替え玉だったということになるのですかね。
最後に解説が付いてて、それを読むと米澤さんが書きたいと思ってたものがうまく表現出来てる感じだなぁと思いました。新潮文庫ではまだボトルネックという作品は読んでないみたいなのでそのうち読んでみたいと思います。
米澤穂信さんの小説の感想は、こちら。
・春期限定いちごタルト事件
・夏季限定トロピカルパフェ事件
・秋期限定栗きんとん事件〈上〉
・秋期限定栗きんとん事件 下
・儚い羊たちの祝宴
・さよなら妖精
・氷菓
・愚者のエンドロール
・クドリャフカの順番
・遠まわりする雛
・ふたりの距離の概算
・折れた竜骨 上
・折れた竜骨 下
・世界堂書店
この記事へのコメント
主人公が辛い境遇のなかで、健気に生きていることには胸が詰まる思いでした。
読後感は良かったです。
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