小説:ボトルネック

ボトルネックを読みました。米澤穂信さんの小説になります。リカーシブル読んだ時に裏の扉の既刊のところに載ってたので読んでみました。

亡くなった恋人の弔いに訪れた崖の上から転落したと思ったら、生まれなかった姉が生まれていた平行世界に飛ばされてしまい…というちょっとSFチックな展開から物語が始まります。
この不思議な現象になんか理由がつくのかなぁとか思って読んでいたら、そこは物語のメインではなくて、ある意味投げっぱなしのまま終わってしまいました。
平行世界での姉がちょっとおせっかいだけど頭の回る人で、自分の世界だけにいたら気が付かなかったもろもろのことに主人公が気がついていって追い詰められていく感じになっています。
最後も少し斬新で、主人公にとってはなかなか救われない物語になっています。唯一意味があったと思っていたものまでもひっくり返されてしまったり、どこら辺に落ち着くのかなぁと思って読んでいると、ちょっと意表を付く感じの終わり方ですね。

巻末に解説が載っていて村上貴史さんという方が書かれているのですが、米澤穂信さんの作品を年代順に紹介してくれていて結構よかったです。小市民のシリーズから読み始めたのですが、読み始めた頃にはもう何冊も書かれてたみたいですね。


ボトルネック (新潮文庫)
新潮社
米澤 穂信
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