小説：東亰異聞: あああ

2015年08月17日

小説：東亰異聞

東亰異聞　を読みました。小野不由美さんの小説になります。新潮文庫の既刊分でまだ読んでなかったので読んでみました。読み始めるまで「東亰」じゃなくて「東京」かと思ってました。東京とはパラレルな世界の明治初期な感じの帝都「東亰」を舞台にしたミステリーものになります。

辻切りや火付けなどで夜に殺人事件が起きていて一見関連のない事件と思われていたのですが、調べてみたところ最近の事件はとある名家の関係者が巻き込まれていて…というのを娯楽新聞の記者と芸人のところで雑用みたいなことをしてる便利屋のコンビで調べていくミステリーものになっています。
殺しの手口が怪談的なところがあって、怪談もの？ってな序盤の滑り出しですが、徐々に人間の起こした犯罪だという風にミステリータッチで進んでいきます。ただ、最後のどんでん返しが待っていましたが。
面白かったですが、ちょっと察しが悪かったのか解決編に入った段階では全然真相に気づけなくて、主人公の新聞記者の推理もいきなり外れるし（何でそこに至ったかも今一わからなかった）で、なんだこりゃ？となってしまいました。どちらかというと記者がワトソン役で便利屋さんがホームズ（立場上の関係は逆っぽいけど）みたいな感じで進んでいってたのもあったので、そこがやや唐突だったかも。
真犯人というか真相はなかなか面白かったですね。犯人の思惑じゃなくて、原因を作った人の方の。近代化が押し進められて、忘れさられて行くもののカウンターパンチという感じのところが。個人的には科学万歳な方なので、物語としては面白いという感じではありますけど。

今日は、始発で広島を出たのですが、月曜日ということもあるのか、指定席も大阪の辺りではほぼ埋まってしまいました。雨降ると思わなかったので雨具の類は持ってきませんでしたが、柏に着く頃には止んでるといいのですけど。駅から家まででいいので。

毎回乗ってて降りると忘れてしまうのですが、新幹線の中、WiMaｘは結構不通区間がありますね。東京-新大阪間はフリーWiFiがあるみたいですが、UQじゃないWiMaxは対応してないのかなぁ。使えると便利なんですが。
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東亰異聞 (新潮文庫)
新潮社
小野不由美